回顧と展望

思いついたことや趣味の写真などを備忘録風に

ベネズエラ チャベス大統領の病状

2013年01月02日 18時51分25秒 | 日記

先月中旬、キューバで癌の手術を受けたチャベス大統領の容体は、「複雑で微妙」という事である。キューバで録音された、チャベスを見舞ったマドゥロ副大統領のテレビインタビューによれば。あれほどの独裁者の容体であるから、いかようにも言いつくろうことが出来るが、面談した副大統領ですら、生中継のインタビューでの発言が出来ないことや、「複雑で微妙」という、まさに複雑で微妙な表現を用いるということは、事態がかなり切迫している可能性がある。熱狂的なチャベス支持者さえも、あまりの情報管制に不安を募らせているようだ。

かつて国連総会での演説で米国やブッシュ大統領を悪魔呼ばわりした、中南米の狂犬は10日の大統領就任式出席どころか、今や病魔との最後の戦いの最中にあるのかもしれない。

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G8 Summit

2013年01月02日 11時15分39秒 | 日記

今年のG8 Summitは英国を議長国として、北アイルランドの景勝地Lough Erneで6月17-18日に開催される。ゴルフリゾートとしても著名であり、近隣には世界的にも有名な素晴らしいコースもある(ゴルフ好きのObama大統領にとっても魅力的)が、この近くではかつて、北アイルランド紛争時に最悪の爆弾テロの一つが発生したこともある。このような背景を持つ場所でG8 Summitを開催するという事は、キャメロン首相の言うような現地の産業振興や外資誘致のみならず、英国が、北アイルランド問題を克服したことを世界に訴えたいという意向もあるのではないかと思う。

今回のSummitの議題としては、現在世界が直面している問題の解決のために、世界貿易の拡大、国際税制法令遵守(脱税の防止)の強化および一層の透明性の確保があげられている。なお、G8 Summitに先立って恒例の外相会議がロンドンのランカスターハウス(1984年と1991年の2回のSummitが開催された邸宅)で開かれ、5月にはG7財務相会議もロンドンで開かれる。外相会議については、今回のSummitの議題に関連して、これらは各国の政治的安定性と平和的な国際関係が前提となる、とヘイグ外務大臣が発言している。日本を意識しているものとは思えないが、毎年のように出席者(菅直人は2回出席したが)が代り、かつ、韓国・中国との政治的緊張関係にある日本には耳の痛い話である。

7月の参議院選挙直前の安倍政権にとって極めて重要な国際会議であることは言うまでもない。これが安倍首相にとって7年ぶり2回目だが最後のSummit出席、とならないことを切に祈るのみである。

1990年代初頭、まだIRAが爆弾テロを頻発させていた当時ロンドンに駐在した経験からは、北アイルランドでG8 Summitが開催されるという事は想像もできず、時代の変化を象徴していて感慨深いものがある。ただ、当時Cityの勤務先の近くのビルが爆破され、その爆風で事務室の窓のほとんどが半開きになった時の恐怖と衝撃はいまでも忘れられない。

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