北アフリカで増殖したイスラムテロリストとの戦いが新しい局面を迎えつつある。表面的にはマリに進駐したフランス軍とイスラム過激派との戦闘だが、たまたま重なったアルジェリアでのテロ活動により、全面的な戦争へとエスカレートした。今回は、アメリカ・イギリスに加え、ドイツが積極的になっている。ドイツの加勢は大きな意味を持つだろう。経済力はもちろん、諜報組織面での貢献は計り知れない。
イスラムテロリストに対しては、イギリスのブレア元首相の言うとおり、武力以外に対抗する術はない。この点で欧州が一致したことは一つの大きな進展である。
後は、北朝鮮とパキスタンを通じてイスラムテロリストに武器と資金を提供してきている中国がどのような対応をするかに注目が集まっている。GDPの発表に見られるような経済面での粉飾を続ける中国が政治面での粉飾をいつまで続けるのか、注視しなければならない。