缶詰blog

世界中の缶詰を食べまくるぞ!

モルディブ取材日記 その2

2013-08-07 09:42:12 | 取材もの 缶詰の現場から

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首都マーレの朝。建物がカラフルだ

 13時20分、成田空港発。
 19時10分、スリランカの首都・コロンボ到着。乗り継ぎのため1時間、空港内で過ごす。
 21時5分、モルディブへ到着。
 時差を入れると、実質11時間45分かかった計算だろうか。
 だいたい、ヨーロッパの主要都市に行くのに近い感覚であります。
 モルディブの国際空港はフルレという島にある。そこから首都島・マーレまで、15分かけて船で移動する。
 マーレには空港を作るスペースがないのだ。




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空港から首都まではドーニと呼ばれる船で移動
蒸し暑くて汗が流れるが、走り出すと快適

 船着き場に行くと、聞いていた通り、タクシーのお迎えが来ていた。
 まずはホテルへチェックインする。
「黒川さん、お腹は空いてませんか?」20130610img_0787
 伊藤氏が言う。
「そんなに空いてないけど、せっかくだから何か食べに行きますか」
 と僕。
「今回の旅は、マーレでの滞在時間がほとんどないですからね。行きましょう」
 夜の10時過ぎ。
 フロントで「食堂はないか」と聞くと、魚市場の2階にあるという。
「地元の人しか行かないところだ。そんなとこでいいのか?」
 フロントの人はしきりに聞いてくる。
 観光客がなぜそんなところに行きたがるのか、不思議に思っているのだ。
「そういうところに行きたいぜひ行きたい」
 僕と伊藤氏の共通の意思は固い。
「じゃあ車で送ってってあげます」
 到着したのは港のすぐ近くにある魚市場だった。教えられた通りに階段を上がると、確かに食堂がある。
 ほかに客はひとりもいない。
 ガルディアというカツオのスープと、魚のカレー、ライス、豆を潰してチップスにしたものを頼んだ。
 蛍光灯の青白い灯りに照らされた、簡素極まる安食堂だ。
「味には期待できないかも」
「まあ、それも経験ということで」
 ところが、ところが・・・。
 すごく美味しいんであります。
 ガルディアは塩味ベースであっさりしていて、カツオの出汁がたっぷり出ている。大きな切り身のカツオもジューシーでウマい。
 カレーは粘度がなくさらっとしていて、ものすごく辛い。辛いが、その中に強烈なうま味がある。
「かか、辛い! けどウマい!」
 止まらないのだ。
 全身が汗だくになったが、気分は爽快である。
 その汗を飛ばすため、ホテルまで歩いて帰ることにした。
 夜のマーレはスクーターの洪水だ。
 若者たちが、2人乗りをし、行くあてもなく、ひたすら道路を走り回っている。
「エネルギーが余ってるんでしょうなあ」
「うらやましいですなあ」




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恐らくマーレで一番大きいスーパー。これは肉の缶詰コーナー

 途中、スーパーに立ち寄る。
 もちろん、缶詰売り場のチェックであります。
「やっ、品揃えがすごいぞ!」
 フルーツ、肉、魚、蔬菜(野菜や豆など)の缶詰が整然と並んでいる。
 長さ4メートル程度の缶詰棚が2面あり、そのほかの場所にも様々な缶詰が置いてある。
 例のモルディブ特産のツナ缶も置いてある。
「あったあった! ありましたよ!」
 オジサン2人はコーフンし、思わず声を張り上げてしまう。
 しかし、モルディブのツナ缶がモルディブにあるのは、考えてみれば当たり前のことであった。
 それでも
(ここで頑張っていたか。そうかそうか!)
 友人に再会したような気分だったのだ。




 つづく!
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