「さんまは目黒に限る」なんてぇ落語の一説があるがね。
それがどうも最近はね、缶詰でもいいらしいよ。それもさ、「目黒のさんま」とおんなじ、塩焼きなんだよ。
これにゃさすがの俺も、おでれぇたね。恐れ入谷の鬼子母神、とくらぁね。
さあ、かくのごとしだ。とくと見ておくんなさいよ。
さんまに限ったことじゃあないけどさ、塩焼きの魚なんてものはさ、冷めちまったら不味いものさ。そりゃ当たり前のことだぁね。固くもなるしさ。
それがこれ、箸でつまみあげてみると、ほろりほろりと身が崩れそうになるじゃないか。
まずは失敬して、一口...。
う~むむむ、こりゃ面白いね。確かにこりゃ、焼き魚の味と香りだ。だけどさ、汁に浸かってるんだからね。そこは煮魚みたいじゃないか。水煮ってぇやつ、あれみたいなんだよ。
焼き魚が冷めてね、その汁っ気が出てきてさ、そいつに浸ってるような塩梅さ。しかしそれじゃあ不味いのかというと、ところがどっこいそうじゃないねぇ。美味いんだよ、これが。
だからそのことよ、面白いって言ったのは。
美味い魚は、つまりは肴。そうすんとさ、ほら、ちょいと一杯やりたいじゃないの。
今日は日本酒も瓶詰だからね。ありゃあ、こいつはまるでお銚子みたいな、愛らしい格好をしてるじゃないか。
そんじゃ、失敬しますよ...。
いやはや、昼間っからこんなことになっちまって、今日は失敬し通しだね。日本酒とくりゃさ、柴漬けくらいはつまみたいもの。
ああ、今はいい時分だねぇ。梅雨入り前の、一番爽やかな時節だ。
たとい、おてんとさんがカーッと照りつけてもさ、窓さえ開けておけば、いい風が吹いてくれるんだもの。この涼しい風がありゃさ、他には何もいらないって気持ちになるよ。
やれやれ、この缶詰を開けたおかげで、すっかりいい心持ちになっちまったよ。
ええ、どうだいおたくも? こうっと、こっちに来てさ、一杯おやンなさいよ。万事、ゆっくりするがいいよ。
内容量:75g
原材料名:さんま、食塩(のみ!)
原産国:日本
追:この記事は、粋なお人はななさんの『はなな生活』“理想の女性(ひと)”と、
時空を超えて『OUTDOOR』の"缶詰"にトラックバックでがんすぅ。
そんな、缶詰もあったんだねぇ。
あたしゃ、さんまの蒲焼缶が大好物でござんした。
塩焼きも堪らなそうだねぇ。
おっといけねぇ、もうこんな時間だ。
寝るべー。←「べー」はちがうな。(^^ゞ
「べー」は多摩地方ですかな。くくくっ。
トラバしました。
あの記事ですな。もっかい読みにいこう。
あっ、それと、テレビ出演おめでとうございまする。ブロガーの鏡ですね。更なるご活躍を期待しておりまする。
缶詰の記事を書いていらっしゃったのですね。
このさんまの塩焼きはオススメですぞ。