缶詰blog

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味のあるやつ「味わらび」

2014-06-07 11:50:03 | 蔬菜

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福島・東信食品[味わらび]
園山俊二的風景がステキだ

 梅雨時になると、僕は高校時代を想い出す。
 仙台の片田舎にあった高校は、裏が雑木林になっていた。自然観察クラブに所属していた僕は、クラブの時間になると、ひたすら裏山を歩き回った。
 梅雨時にだって、ちゃんと上下合羽を着込み、ブーツを履いて歩き回った。
 クラブ開設時は、ほかの生徒も一緒だったはずだ。
 しかしひとり減り、ふたり減りと、櫛の歯が抜けていくように参加者が減っていった。
 最後には、僕ひとりで歩き回っていた。
 なぜ、ひとりでも歩き回ったかというと、えーと。
 どうしてだろ。
 きっと、ひとりの時間が好きだったんだと思う。
 青年期には、そんな気持ちになることがあるのだ。
 ある日のこと。裏山が火事になった。
 一夜にして黒こげになった裏山は、翌週に歩いてみると、辺り一帯が焦げ臭い匂いに満ちていた。
 そして、足元にはわらびやぜんまいが、一気に生え伸びていたのであります。




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開缶! 採りたてのような鮮やかな色

 天然の焼き畑状態になったことで、雑木林は山菜だらけになっていたのだ。
 僕は欣喜してわらび&ぜんまいを摘み取った。それからしばらくのあいだ、フレッシュな山菜を堪能したのであります。
 さっ、そこでだ...。
 この缶詰[味わらび]は、旬の時期のフレッシュな風味が味わえるのがすごい。
 東信食品はいわば山菜のプロで、ほかにもぜんまいや山うど、キノコの缶詰を出している。
 太くて柔らかい原料を厳選し、缶ぺきなアク抜きを施す。
 わらびの場合は一晩水に浸けるが、晩のうちに何度も水を取り替えるという。
 それを薄味に仕上げているから、わらび本来の味と香りが分かるのであります。




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 かくのごとし、その1。
 かつおぶしを乗せるだけで、それはもうウマい。
 表面はさっくり歯触りで、中はねっとりしている。それがわらび本来の食感なのだ。




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 かくのごとし、その2。
 蕎麦に乗せれば、それだけで本式の山菜蕎麦となる。
 蕎麦屋に行けば山菜蕎麦が食べられるが、塩蔵品を戻した山菜を使っている店も多く、それは美味しくない。
 この缶詰を使った方がずっとウマいんであります。

 東信食品では、山菜はすべて放射線検査証明書付きのものを使用し、さらに自社工場から出荷する段階でも放射線検査を行っている。Img_0891
 福島第一原発事故の風評被害と、今でも闘っているのだ。




 固形量:240g
 内容総量:450g
 原材料名:わらび、しょうゆ、食塩、みりん、PH調整剤
 原産国:日本(福島・東信食品)
 直販価格:3缶セットで1,410円(税込) 


 





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