缶詰blog

世界中の缶詰を食べまくるぞ!

ポルトガル缶詰旅 その1

2018-09-09 12:08:17 | 缶詰旅行

ポルトの缶詰メーカー「PINHAIS & CIA」にて。この笑顔を見てほしい!

 

読者諸賢よ!

筆者はこの夏、ポルトガルへ行ってきた。むろん缶詰の取材であります。

実は、これまで様々な人から言われてきたのだ。

 

「ポルトガルは世界一の缶詰大国だよ」

「缶詰バーがたくさんあるよ」

「缶詰博士のくせにまだ行ってないの?」

 

ここまで言われたら是非もない。行かねばならぬ、なりませぬ。

 

羽田からイギリス・ヒースローを経由し、ポルトガルの首都リスボンへ。乗り継ぎの待合時間を含めると何と19時間という長旅である。

同行したのは2013年のモルディブ行でも一緒だった伊藤氏。

彼はモルディブ行の後で独立し、今は三幸貿易という輸入会社の社長になっている。今回の旅も、ポルトガルの缶詰を扱う彼にコーディネートをお願いしたのだ。

「再びおじさん2人旅ですな」

「モルディブ行から5年も経ちましたね」

「お互いヤレてきましたな」

 

リスボンへ着いたのは深夜1時のこと。

おじさん2人は疲労困憊だが、頑張ってリベイラ市場近くにある「Sol e Pesca(ソル・エ・ペスカ)」へ向かった。

リスボンの缶詰バーでもっとも有名な店なのだ。

 

観光客で賑わう一角。これで深夜1時過ぎだ

 

ソル・エ・ペスカの中は暗かった。壁一面にポルトガル産の缶詰が並んでいる

 

バカリャウ(干し鱈)のパテ。パセリをのせてくれる

 

まずは白ワインをオーダーして、メニューを広げてみる。

魚の名前がずらっと並ぶが、基本的にはそれらすべてが缶詰。

今でこそ日本にも缶詰バーがあるが、その発祥はポルトガルかスペインだと思われる。

日本ではキワモノ扱いされる業態だが、こちらでは違う。缶詰が日常食として当たり前の土地だからだ。

 

バカリャウのオイル漬け。にんにくとパセリとチャイブが散らしてある

 

ここソル・エ・ペスカは海に近い。店内には釣り竿や浮きなどの釣り具が飾ってあって、ここがかつて漁村として栄えたことを教えてくれる。

さて、ポルトガルといえばバカリャウ。塩蔵した干し鱈を水で戻したもので、干し魚特有のうま味があり、この国ではとてもメジャーな食材だ。

そのバカリャウのパテが名物らしいので、真っ先に頼んでみる。

口に運ぶと、塩気は薄く、繊維質の身を噛んでいるとうまみがにじみ出る。

バカリャウを皮付きでオイル漬けにした缶詰も試したが、これも誠に美味だった。

皮が香ばしく、塩気はやや強い。

だから白ワインがくいくい進むんであります。

 

続く!

 

 

 

 


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