閑寂肆独白

ひまでさびしい本屋のひとりごと

天神・丸善ギャラリーの即売会が終わった。

2019-05-25 22:51:25 | 日記
 
 毎年5月と11月の恒例になっている即売会が終わった。 約2週間の成績はほぼいつもと同じでちょっと安心、しかしもっと売らねば!と思う。販売目録を出さずにやるので中心になるテーマのようなものが無く、いわば行き当たりばったり、来てくださるお客様頼りになってしまう。印刷・郵送の経費が掛からないのはそれとしてやはり面白くないことではある。前回くらいから「買いやすさ・日銭稼ぎ」を狙って新書版を出し、また動きの止まっていた千円前後のものを五百円均一にして出してみたら、これが結構売れてくれて、売り上げに貢献していることもさることながら「嵩・冊数」が減ってくれたのはありがたかった。新書版が2週間に数十冊も売れるなんて、大牟田ではまずありえない売れ方、全体でわが店の何か月分かを稼ぎだしている。この会の度に福岡と大牟田の客層の違いを痛感する。したがって肉体的に負担は大きいけれど止める訳には行かないのが現実です。 ところで、数日前3日間続けて大阪からの来客あり。それぞれに別個で、いずれも少し話ができたのだが、わざわざ古雅書店を目指してきてくださったのはありがたかった。中で某大学の教授の態度はうれしくもありがたかった。「旅先ですのでわずかしかいただけませんが、この2点を分けていただいてもよろしいでしょうか。」というその態度と言葉使い。「古本屋を馬鹿にしては良い論文は書けない」とは某有名教授の言いだけれど、わが店にかかわってきた複数の「教授・先生・役人」方々にこのお客様の言葉を聞かせたらなんというだろうか。古本屋の社会的・学問的立ち位置を知らない田舎侍を相手のやり取りは本当につまらぬストレスを余儀なくされる。
 一組の方は、炭鉱の文化、ことに映画に関して興味ありという人で、大牟田は初めて来たということだった。小一時間話したが、小生の話を興味を持って聞いてくださった。
本やパンフの記載は公式で小生の話はいわば野史。庶民の下からの目線の歴史ということに共感してもらえたのはうれしいことでした。
コメント
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