少し離れた郡部から久しぶりに少しまともな買い物かなあという話が来て、とはいっても電話先での話では期待は禁物程度かな?と思いつつ伺った一件。
建物は新しいけれど古い歴史のあるお家。立派な玄関から上がって「どうぞこちらへ」と通された部屋、6畳?8畳?というのに足の踏み場をえらぶようなガラクタだらけ!其先のスチール棚を指して「これを処分したいのです」。小学館の古典文学大系のほぼ三分の一、筑摩書房の近代文学全集、これも一見して足りない。
返事に困って 話題を振って 横の棚の和本や宗教関係のは如何、「それは宝だからダメ」 そこここにあるブリタニカ、日本百科、古文書鑑などいくら「どうですか?」と聞かれても返事のしようもないではないか。「処分するなら多少は知っている人に頼もうと思って」とは本来はありがたい話ではあろうけれども、これは困った。まだ本当の整理品出しには至っていないので「本日は下見ということで」という事。 ということでそのまま帰ったのだが、帰路どう考えても引き取る算段がたたない。それで 翌日に「あの品々は引き取り出来ません、我店もこれ以上売れる見込みの立たない在庫は増やせないのです」と断りの電話をしたのだが、案の定全く不機嫌な声の対応、昔多少かかわりのあった家で、昔話は花が咲いたのだけれども、全く売れる気づかいのない百冊以上もの厚い本を抱えるわけにはまいりません。 これで付き合いが切れるかなあとは思うけれど仕方がない。いくら今の我店、古書業界の説明をしてもわかってくれなく、この大切にしてきた本が屑屋行とは全く分からない。多少世間のわかった人かと思ってもいたが「古書」に関心のないヒトはこんなものなんでしょう。 「この本は引き取れません、どうぞゴミ出だしてください」というと怒る人は珍しくない。
建物は新しいけれど古い歴史のあるお家。立派な玄関から上がって「どうぞこちらへ」と通された部屋、6畳?8畳?というのに足の踏み場をえらぶようなガラクタだらけ!其先のスチール棚を指して「これを処分したいのです」。小学館の古典文学大系のほぼ三分の一、筑摩書房の近代文学全集、これも一見して足りない。
返事に困って 話題を振って 横の棚の和本や宗教関係のは如何、「それは宝だからダメ」 そこここにあるブリタニカ、日本百科、古文書鑑などいくら「どうですか?」と聞かれても返事のしようもないではないか。「処分するなら多少は知っている人に頼もうと思って」とは本来はありがたい話ではあろうけれども、これは困った。まだ本当の整理品出しには至っていないので「本日は下見ということで」という事。 ということでそのまま帰ったのだが、帰路どう考えても引き取る算段がたたない。それで 翌日に「あの品々は引き取り出来ません、我店もこれ以上売れる見込みの立たない在庫は増やせないのです」と断りの電話をしたのだが、案の定全く不機嫌な声の対応、昔多少かかわりのあった家で、昔話は花が咲いたのだけれども、全く売れる気づかいのない百冊以上もの厚い本を抱えるわけにはまいりません。 これで付き合いが切れるかなあとは思うけれど仕方がない。いくら今の我店、古書業界の説明をしてもわかってくれなく、この大切にしてきた本が屑屋行とは全く分からない。多少世間のわかった人かと思ってもいたが「古書」に関心のないヒトはこんなものなんでしょう。 「この本は引き取れません、どうぞゴミ出だしてください」というと怒る人は珍しくない。