「去年今年、貫く棒のようなもの」という有名な句があります。文学的解釈とかは関係なく、わが家の年越しは「棒」のごとく同じ太さの日常が「貫いて」いるのが実感です、3日間の休みがあっただけ、初詣なんていまだやったことなし(隣は一応神社ですが)。もとより神社仏閣に「お参り」する習慣がない。社屋・伽藍についての「建築物的関心」はあるけれど、「信仰」とは縁がありません。
実は2日、阿蘇神社に行ってきました。それは正月休みによくやる「ミニ鉄旅」
の一つです。大地震以来不通だった宮地へ行けるようになったことで、宮地の町と神社を見てみようというわけ。大津でディーゼル車に乗り換えるのですが、そこにいたのは何と「ハウステンボス」のラッピング! 聞けば大村線に「電チャ」が配備され、押し出された配備先が豊肥線、ほかにも「シーサイドライナー」も来ているとの事。今後、小倉の工場で全整備する時にしかラッピングの変更ができないのだそうだ。撮り鉄なら喜ぶ話だが小生には写真の趣味はない。
久しぶりに立野のダブル・スイッチバックを通ったが、ずっと昔!蒸気機関車だった時を思い出し懐かしい思い、赤と緑の旗を持った駅員が後尾で手すりに片手でぶら下がって誘導していたのを覚えている。この日カメラ小僧は数人、思ったより少なかった。
宮地の駅に降り立ったのは7・8人。初詣の人で駅はさぞにぎわっているかとの予測ははずれ、神社に向かったのは吾らを含め5人。しかし3・40メートル先の国道へ出てびっくり!大渋滞なのだ。駅から神社迄1.6㎞とあって、我らは当然歩くのだが、その方が断然早く、渋滞の車をしり目にドンドン先へ・・。
途中あちこちに臨時駐車場が設けてあっても車の連中は一寸でも歩きたくないらしく神社真横の駐車場迄道路は隙間なしのびっしり。境内はそれなりの人出で賑わっていた。本殿他の修復はおおむね済んで、倒壊した山門?がまだ鞘堂の中。完成まではまだかなり時間がかかりそう、資金募集の看板も出ていた。ちょうど昼時でいくつかの食事の店はどれも順番待ち。あきらめて空腹を我慢することにした。一応周りを少し回ってみたけれど何も見るものはなく、駅へ引き上げて結局2時間強の滞在で済んでしまった。何もない普段の街をみたいとは思うけれどわざわざここまで来るかい?と・・。
この度は「本」とは関係ない話ですみません。