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円売り介入、4兆円規模に 政府・日銀

2011年08月05日 08時12分31秒 | 為替
 政府・日銀は4日、大幅な円高の是正に向けて為替介入と金融緩和を同時に実施した。断続的な円売り・ドル買いの介入とともに、日銀は追加緩和策として資産買い入れ基金の10兆円増額を決めた。円売り介入は海外市場でも継続しており、介入額は過去最大の4兆円規模に膨らんだとみられる。円相場は介入前から3円以上も円安に振れ、一時1ドル=80円台前半まで急落した。

 介入と金融緩和の同時実施は、円高で日本の経済成長が下振れするのを避けるため、政府と日銀が協調して市場に「強い姿勢を示す」(白川方明総裁)狙いがある。

 日銀は4日から2日間の日程で開く予定だった金融政策決定会合を1日に短縮し、追加緩和を前倒し決定した。国債や社債、上場投資信託(ETF)などの購入の原資になる資産買い入れ基金の規模を従来の40兆円から50兆円に引き上げた。

 基金のうち、資産の買い取り枠を従来の10兆円から15兆円に増額。年0.1%の低利で長めの資金を貸し出す固定金利オペ(公開市場操作)の供給枠も30兆円から35兆円に増やした。市場金利の低下を促し、企業マインドの低下を防ぐ。

 政策金利は従来の年0~0.1%に据え置き、ゼロ金利政策の維持を決めた。米景気の減速懸念など、海外経済の「不確実性は大きい」(白川総裁)と判断。円高に電力供給不安が加わり、企業の海外シフトが加速する恐れもあるとみている。

 日銀の追加金融緩和に先立ち、政府・日銀は4日午前、約4カ月半ぶりとなる円売り・ドル買い介入に踏み切った。介入は取引が海外市場に移ってからも断続的に続いており、円相場は一時80円25銭まで下落した。

 市場では介入規模は4兆円前後と、1日の介入額としては過去最大に膨らんでいるとの見方が出ている。野田佳彦財務相は4日午後、記者団に「引き続きマーケットを注視しながら対応していきたい」と話し、介入継続に含みを残した。

 政府・日銀が為替介入を実施したのは東日本大震災直後の3月18日以来、約4カ月半ぶり。円相場は1日の海外市場で震災後に付けた最高値(1ドル=76円25銭)に迫る76円29銭を付けていた
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