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日本人1億2535万人、初の減少 世界は70億人突破へ

2011年10月27日 07時39分57秒 | ニュース
 総務省が26日発表した2010年10月実施の国勢調査確定値によると、日本人の人口が1億2535万8854人と05年の前回調査から37万人減少した。減少は現行の調査方法をとった1970年以来初。高齢者の割合が世界最高水準を更新するなど、少子高齢化の加速ぶりを裏付けた形だ。一方、世界は今月末で総人口が70億人を突破する見込み。アジア・アフリカなどの若年層の増加で膨らむ世界に対し、縮む日本の姿は対照的だ。

■高齢化に一段と拍車

 日本人の人口は、すでに厚生労働省の人口動態統計で05年に死亡数が出生数を上回る自然減となり、07年から4年連続で減少を記録している。5年に1回となる10年の国勢調査は、外国人らを含めた日本の総人口が前回より0.2%増えたが、日本人だけに限ると初めて減少。一般世帯数は5184万2千世帯と初めて5千万を超え、うち3割が単身世帯だった。

 高齢化には一段と拍車がかかっている。65歳以上人口は前回より357万4千人増えて2924万6千人。総人口に占める割合は2.8ポイント上昇の23.0%で、国際比較によると2位のドイツ・イタリア(20.4%)をさらに引き離した。15歳未満人口が71万8千人減、15~64歳人口が306万1千人減となったのとは対照的な増加ぶりだ。

 高齢者の孤独な暮らしぶりも浮かび上がる。65歳以上人口のうち、一人暮らしは全体の16%に当たる479万1千人に上り、単独世帯は男性で10人に1人、女性で5人に1人という結果になった。老人ホームなど社会施設の入所者は120万1千人。前回の1.5倍と急速に拡大している。

■世界は拡大続く

 一方、世界人口は拡大が続く。国連人口基金(UNFPA)は26日、11年版「世界人口白書」を発表し、世界総人口が今月31日に70億人を突破すると宣言した。50年に93億人、2100年までに100億人を上回ると予測。21年にはインドが14億人と中国を上回って世界首位に躍り出ると分析したほか、アフリカは現在の10億人から2100年に約36億人に達するとした。

 白書は人口拡大に伴い、移民の増大や資源不足といった問題が生じると警告している。発展途上国では出生率の高さが逆に「開発の停滞」や「貧困の長期化」といった悪循環を招いていると分析。若年層の失業増が「アラブの春」に見られる政治改革の原動力になっている面はあるものの、海外への移民増加などで他国に波及する点を懸念材料に挙げた。中長期的には世界的な高齢化も進む見通しだという。