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優れた上司が部下に決して言わない3つのこと

2016年11月09日 07時28分00秒 | お役立ち情報
Inc.:上司が部下とやりとりする際、両者の力関係は対等ではありません。
上司が発する言葉や口調にはある種の含み、微妙なニュアンスがあるものです。そのため、多くの部下は居心地が悪く感じており、リーダーたちもコミュニケーションの方法を工夫してその不均衡を軽減しようとしているかもしれません。
しかし、その結果が部下とその関係に対していつも功を奏するとは限りません。場合によっては部下がいっそう無力に感じるようになり、信頼関係が損なわれたりするかもしれないのです。
3つの例を紹介しましょう。

恥をかかせる

友達に対してであっても、相手に恥をかかせるのは決して良くありません。遊びの場では認められたとしても、上司と部下の間では決して得策ではありません。リーダーたちは少し皮肉を言ったり、するどいユーモアや、あれこれ首をつっこむことでより近づきやすく、より親しみやすい印象を与えられると考えているようです。しかし実際には、まったく逆効果なのです。
相手にネガティブなフィードバックを与えなくてはならないとき、自分の意図を明確にしなくてはいけません。八つ当たりをしたり、怒りを爆発させるなどは論外です。
「サンドウィッチ・メソッド」について聞いたことはありますか? これは、2つの褒め言葉で良くないフィードバックを「挟む」方法です。ただ、この方法にはいくつか難点があります。褒め言葉はわざとらしく感じられ、結果としてうまくいかないことがあるのです。フィードバック与える側にとっても、不自然に感じられるかもしれません。
褒め言葉のサンドウィッチは役に立つこともありますが、適当なお世辞を言うのでは効果はありません。相手がもっとうまくやれる能力があると思うがために、ネガティブなフィードバックを与えていることを明確にするのです。所詮、改善の見込みがない相手にはフィードバックなど与えないでしょう。彼らにうまくやれる能力はないと思ったら、密かに彼らを異動させることを考えるでしょう。
ランディ・パウシュ氏は自身の著作『最後の授業』の中で、サッカーの監督から罵声を浴びせられ、やる気を削がれたと記しています。しかし、助監督が彼にこう言いました、「それはよいことなのだよ。君がミスをして、それで誰も何も言わなかったら、彼らは君に愛想を尽かしているということなのだから」と。

誰かを解雇することを冗談にする

従業員の解雇についてジョークを言ってはいけません。あなたにとっては冗談でも、言われた社員は状況を重く受け止めます。権力の力学とはそのようなものであり、たとえ実際にそのようなことはしないとほのめかしたところで、緊張や不安が生まれるのが常です。
上司はこのような冗談口にすることで、部下に対しての、またその逆の、部下から上司への信頼と心地よさの度合いを示そうとしているのかもしれません。しかし、いつの場合でも、生活手段を失う人々についての冗談は許されるものではありません。

「ノー」と言う

リーダーであれば当然、「ノー」と言うことは可能です。しかしこの言葉をあまり早く口にしないよう気をつけてください。ノーというのは悪いことではありませんが、部下が話を聞いてもらい、理解されたと感じたことを確実にしてからその言葉を発するようにしましょう。
ノーの返事をする背景にある考え方を彼らに説明してください。あなたの意思決定を説明してあげることで、チームメンバーにとって学習の機会が与えられます。それによって彼らはあなたをよく理解し、彼ら自身も意思決定をうまくできるようになるでしょう。
「恥をかかせる」、「解雇にまつわるジョーク」、「脈絡も説明もなく否定する」。これらが上司が部下に対して口にする最悪なことの3つです。これらの発言によってリーダーとチームメンバーとの信頼関係が崩れ、彼らのやる気にも悪影響を与えます。
意思の疎通を図る際の目的をより意識することで、こうした発言や、同様に相手を傷つけるコメントを避けることができます。会話を始める前に、またメールを送信する前に、少し時間をとってそれにより何を期待しているのか思い出すようにしましょう。「今、私にとって最良の見込みのある成果は何か?」と自問するのです。そして、最適な言葉を選んで、その成果を目指しましょう。

3 Things the Best Bosses Never Say to Employees|Inc.
Danny Iny(原文/訳:コニャック)