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円安時代では貯蓄は無意味。どんな対策をとるべきか?

2014年12月05日 07時42分44秒 | お役立ち情報
12月、1ドル=119円をつけたが、中長期的にはさらなる円安が進みそうだ。来る円安時代、私たちは今、何をすべきなのかを探った。

◆円安時代に突入すれば貯蓄は無意味

 経済アナリストの朝倉慶氏は「円安による物価上昇が今以上に家計に影響を与える可能性がある」と指摘する。

「現在、円安による輸入物価の上昇が続いています。顕著にその影響を受けているのがガソリン。世界的にはガソリン価格は上がっておらず、約5年ぶりの安値1バレル=70ドルを割り込んでいる。ところが、日本での価格は1リットル=160円前後と、ガソリンが1バレル=150ドルの高値だったリーマン・ショック後と同じぐらいの値段です。仮にガソリンの国際価格が1バレル=100、150ドルと上昇したら、1リットル=200、300円の時代が来るかもしれません」

 円安は個人消費だけでなく、日本経済にも打撃を与えかねない。

「1000兆円超の借金を抱える日本は、金融緩和政策を受けて日銀が円を大量発行し、国債を買ってバランスを取っている状態です。今後、仮に景気が回復してインフレになっても、今乱発している円のせいで歯止めが利かず、急激なインフレが進む可能性もあります。今の30~40代は経験していませんが、歴史を見ればわかります。かつてのオイルショックのときのように、一度、急速な物価上昇が進むと簡単には止まりません。『インフレが起こってから対策しよう』なんて心構えでは、遅いんです」

 では、この円安時代を生き抜くためにどんな対策を取ればいいか。

「貨幣価値が半分になる可能性もあるので、『預金があれば大丈夫』なんて考えは捨て、インフレに強い株や外貨などに投資するのが得策です。FXならレバレッジ5倍までかけてもいいでしょう。また、インフレになっても、仕事があれば物価上昇に見合った給料が得られるので、10年後、20年後も働き続けられるように、スキルを磨いて心身ともに健康を維持することが実は最大の対策です」

【朝倉慶氏】

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