2023年4月20日、韓国・韓国日報は「韓国をはじめとする海外からの観光客が日本に押し寄せているが、日本人の海外旅行規模は回復が進んでいない」と伝えた。
日本政府観光局(JNTO)の発表によると、先月の訪日外客数は181万7500人だった。コロナ前の2019年3月と比較すると65.8%水準に回復した。訪日外国人を国・地域別に見ると韓国が46万6800人で最も多く、台湾(27万8900人)、米国(20万3000人)と後に続く。19年3月と比較して2けたの訪日者数増加率を記録したのはシンガポール(20.6%)、米国(15.0%)、ベトナム(11.9%)となっている。
一方、先月の出国日本人数は69万4300人で、19年3月の36.0%水準にとどまった。1月、2月の出国者数も19年同月と比較すると30%台となっている。JTBが今年のGW(4月25日~5月5日)の1泊以上旅行者需要を調査した結果によると、国内旅行者はパンデミック前と同水準の2450万人に達したが、海外旅行者はパンデミック前(50万~60万人)より少ない20万人にとどまると推計された。
記事は「日本人が海外に行かないのは、パンデミック後も続く円安とインフレ、低賃金などの経済事情が原因」だと指摘している。日本旅行業協会(JATA)が実施したアンケート調査では、海外旅行をしない理由に対する答えで最も多かったのは「旅行費用の上昇」だったという。
また、朝日新聞の報道を引用し、「JATAが人口当たりの年間出国者比率を算出した結果、18年基準で米国28.4%、韓国52.1%、英国は107.9%に達したが、日本は15.3%にとどまった」「日本人は他の先進国に比べ海外旅行を好まない」と伝えている。日本の旅行業界は「沖縄から北海道まで国内旅行の選択肢が広いため」だと分析しているという。
この記事に、韓国のネットユーザーからは「日本は観光すべき場所が多いから」「日本は19世紀半ばまで封建社会が維持されていた特性から、各地方の地域色が強く、特産品や観光商品がよく開発されている。鉄道、航空、港湾インフラも極めて優秀。旅行するには最適だ」「日本人はもともとあまり海外に行かないでしょ」「日本人が海外に行かないのはなぜか?貧しいからだよ。理由なんかない。韓国人も貧しくなれば行かなくなる」「個人個人が稼げなくなったからというだけ。バブル時代は日本人もどんどん海外に行っていた」などのコメントが寄せられている。
また、「日本の回復が遅いんじゃなく、韓国人が身の程を考えず海外に遊びに行ってお金を使ってるだけじゃないの?」「韓国の国内旅行は海外旅行に比べると、費用面でも内容面でもメリットがないからな…」「韓国の国内旅行は高く付くから、そのお金で海外に行くほうがいい」「済州(チェジュ)島なんかに行くより日本に行くほうがずっといい」という声も多く見られた。(翻訳・編集/麻江)
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