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香港、強制撤去でデモ隊80人以上逮捕 警官隊と衝突

2014年11月26日 07時41分25秒 | 海外情報
香港の裁判所は25日、九龍地区の繁華街、旺角でバリケードやテントの強制撤去に乗り出した。警察当局は不測の事態に備え3千人以上の警官隊を動員し、抵抗するデモ隊80人以上を逮捕した。香港政府は「法治」を盾に強制撤去を続ける方針だ。現場周辺には不満を抱く若者らが夜にかけて再び集まり、警官隊と衝突するなど混乱が続いた。

 裁判所の執行官は午前9時すぎに現場に到着した。デモ隊に私物をまとめて立ち退くように繰り返し警告したうえで、バリケードやテントなど道路上の障害物を次々と撤去した。

 それでも数百人が現場を離れようとしなかったため、執行官は警察に協力を要請した。開始から6時間近く経過した午後3時すぎ、警察は作業を妨害したデモ隊の一部を公務執行妨害などの疑いで逮捕するなど強制排除した。逮捕者の中には民主派の立法会(議会)議員も含まれた。

 香港の高等法院(高裁)はバス会社の「営業に支障が出ている」との申し立てを認め、旺角地区の道路の占拠を禁じる命令を出した。デモ隊が抵抗する場合、警察の逮捕を認める判断も示していた。司法手続きに基づく強制撤去は先週に実施した金鐘のオフィスビル前に次いで2カ所目だ。

 香港政府は司法手続きに従う形で、強制撤去の対象を順次拡大する構えだ。梁振英行政長官は25日の記者会見で「道路の占拠は明らかな違法行為だ。香港は法治の地域であり、法律は順守しなければならない」と強調し、他の地域で座り込みを続ける学生らにも立ち退くよう求めた。

 民主派による占拠の最大拠点で、政府本部庁舎に隣接する金鐘の幹線道路はいまのところ占拠禁止命令の対象外だ。別のバス会社が占拠禁止を申し立て済みだが、司法手続きが完了しておらず、民主派による占拠が終息するにはなお時間がかかるとみられる。

 香港の民主派が2017年の行政長官選挙で立候補を制限する中国の決定を撤回するよう求め、中心部の占拠を始めてから28日で2カ月となる。学生らの間では「何も成果を得ていないのに座り込みをやめるわけにはいかない」「政府は裁判所の背後に隠れず、われわれの要求に向き合うべきだ」との声が多い。

 一方、中心部の占拠計画を発案した戴耀廷・香港大学准教授ら民主派団体「和平占中」の発起人3人は来週にも警察に自首する考えを周囲に漏らすなど、今後の戦術を巡る民主派内の亀裂も広がっている。


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