先週末、今シーズン最後のイカ釣りに行った若者たちは、
ほぼ全員ひと桁という惨敗を喰らい、月曜から意気消沈しておりました。
「残念だったな、気を落とすな、自然相手だからな」と声を掛けつつも、
内心、行かなくてよかった、危ないところだったと、胸をなでおろす自分。
ところが、その敗残兵の中にリベンジだ!弔い合戦だ!
と立ち上がり、仲間を扇動する者がおりました。
禁断の2週連続釣行です。
何とか家族との折り合いをつけて再戦する者3名。
員数合わせに誘われ、ふらふらと参加するオレ。
イカ便は18時出航なので、1時間ほど前に港に着き、
早い晩飯&大量祈願をしながら仕掛けを準備します。
こののんびり感が、早朝出航の、慌しい昼便より好きです。
しかし、イカ釣りはポイント移動や時合いなどの、
はっきりとしたリズム切り替えのタイミングがなく、
始まるとダラダラと、最後まで気を抜ける間が無いので、
うまく自分でペース配分しないと、夜食も食えません。
自身のジジイ化に向けて、野菜中心の小食に、
家では切り替えを進めてますが、釣りではどうしても
脂肪分の多いコンビニメシになってしまいます。
でも遊びに来て辛気臭いのも嫌だしねえ。
三国の空もすっかり秋でした。
若い頃は秋のムードが好きでしたが、歳をとったら、
寂しすぎて、好きな季節ではなくなっちゃいました。
本日の船:黒龍は脚が速いのは良いのですが、
脚の速い船の特徴で、船幅が狭いので、胴の間が少々窮屈です。
じゃんけんで負けたので、釣り座は左舷ミヨシ2番目から
連続4人、胴の間でした。
この釣りの場合、灯りでベイトを寄せるので、
ベイトの寄りが悪い晩は、灯りの集中している
胴の間が有利だったりします。
今晩はこの釣り座がどう出るか。
水深36mの比較的浅場にアンカーを入れスタート。
潮が早いので、浅いにも関わらず20号(80g弱)の鉛スッテを
入れなければならない展開です。
最初の1時間で3ハイ。嫌な予感です。
その後もポツポツ。
中盤以降は最悪でした。
ベイトに30cm程度のSGS(サゴシ)が集まってしまい、
スパッとPEラインを切られる者、SGSが釣れてしまい
鋭い歯でスッテの布をズタズタにされる者・・・
胴の間の被害が最も大きく、オオトモとミヨシは
灯りの届かない暗部に投入できるので被害が少ないようでした。
リーダーからすっぱり切られ、同時に2個失い、
仕掛けを作り直した1投目の着底前に、フッとテンションが無くなり・・・
1度も働かずして、おろしたてのおNEWのスッテを、
5秒でロストした時は、完全に戦意を失いました。
SGSを恐れてか、イカはベタ底を離れず浮かないので、
底まで落とせれば、ポツポツは釣れました。
SGSの猛攻で20号は全滅したので、
沈み抵抗になる、浮きスッテをつけないで、
鉛スッテの15号単独で、SGSの層を一気に
通過させる作戦でなんとか戦闘継続しました。
魚雷を抱いて、敵空母の護衛戦闘機の群れに
突入する雷撃機のようです。
ブレて良い写真では無いですが、2時間目くらいの自身の生簀。
真ん中の大きいのが、自身唯一の35-40cm級で、
ほとんどが25-30cm級の小型でした。
船長、時間延長してくれたけど結局11ハイ。
終わってみれば、結果は、リベンジ組3名中2名が
またもや5ハイ前後で返り討ち、討ち死に。
ユージ君が12ハイで仲間内トップ。
今年イカ釣行に3回行って、その3回共全部ユージ君に
1ハイ差で負けましたとさ。
これで本当に今シーズンのイカは最後。