2021年7月から製作を始めた1/48 USN TBF-1Cアベンジャーが完成しました。
アキュレイトミニチュア社が開発した往年の名キットで、以前から欲しかったのでアカデミーから発売された際にすぐ購入し製作を開始しましたが、色々とあって完成まで3年近く掛かってしまいました。
魚雷は機体から離れると空気抵抗で速度が落ちるのでしょうから、もう少し後ろの方が良かったかもしれません。
コロナの最中に作り始めた頃、アベンジャーに掛けて「あのマスクは誰んじゃ」「安倍んじゃー」などとブログで書いていましたが、翌年に安倍元総理がお亡くなりになってしまい、故人に対し大変失礼な記事になってしまいました。
その事件も随分と昔のように感じられ、3年という年月の長さを感じます。
このキットは金型の精度も良く、機体表面のリベットやパネルの表現も豊かでとても楽しいキットです。
胴体左右を接着するとほとんど見えなくなる機内まで、リブの彫刻や各種機器を表現してあります。
反面、インストが雑であいまいな部分が多く、この実機に相当詳しいか、かなりのキットを製作したベテランモデラーでないと苦戦を強いられると思います。
ハセガワが以前このキットを販売していたことがあって、その時はハセガワがインストを書いていたと思うので、それを見て作りたかった。
例えば主翼下面に付くレーダーの八木アンテナは、インストに接着位置の指示がなくダボ穴もないので、自分で位置を調べドリルで穿孔する必要があります。
特に私には球形銃座の射手座席周辺が難問で、どこにどの部品を接着するのか全く想像もつきませんでした。
テキトーに組むとキャノピーに入りません。なんどもバラシてやり直してもうまくいかず、最後は元のパーツをカット、プラ板で補強を作り無理やりキャノピーに入るサイズにして押し込みました。
それも完成してしまえば楽しい思い出です。
その他忘備録として
1)左翼の前照灯は透明なカバーパーツだけで中身が無いので、ライトっぽいものを作って仕込みました。
2)ウインドシールドと機体の合いがいまひとつでクリアパーツが浮いてしまいます。隙間をUV硬化のアロンαを使用して一体化して見えるように加工しました。
3)トビウオの胸ビレは胴体にイモ付けです。普通の瞬間接着剤は全然瞬間には固まりませんが、UVだと本当に瞬間に硬化します。
今回トビウオがイモ付けで簡単に作れたのは、UV硬化接着剤があってこそでした。¥1800もしました。
4)魚雷の帽子はバルサ材を丸めて作りましたが、イメージよりもうまくできたので良かった。やってみるもんだなぁと。
5)エンジンのプッシュロッドとプラグコードが一体化したパーツが付いていましたが、太過ぎるので作り換えました。自分としては初めてプラグコードを付けた機体になりました。
6)アンテナ線は本線が0.2号のナイロンテグスで、引き込み線はインフィニモデルのリギング線0.055mmを使いました。
撮影ブースでは狭いので屋外で撮影したいのですが、魚雷が少しの風でもブラブラ揺れるので当分無理そうですな。