心の風景 認知的体験

癌闘病記
認知的体験
わかりやすい表現
ヒューマンエラー、安全
ポジティブマインド
大学教育
老人心理

●心の病気

2008-07-10 | 心理学辞典
●心の病気
 いじめによる自殺はいっこうに減る気配がない。それを解決するための一つの有力な方策として,多数の学校にカウンセラーが試験的に導入されるようになってきた。心を癒す専門家として,果して学校でどんな効果をあげるのか,長い目でみていきたいものである。
  からだの病気には誰しもが気をつける。しかし,心の病気となると,一般には,かなり無頓着なところや偏見に満ちたところがある。心もからだと同じで,酷使すれば病気になる。カウンセリングや心理療法,ときには医学的な治療を受ける必要がある。
  とは言っても,心とからだは,異なったメカニズムで動いている。心の働きの特質をよく知った上で,何が異常で何が普通なのかをよく見きわめる必要がある。


健忘症

2008-07-10 | 心理学辞典
◆健忘症(amnesia)〔1991年版 心理学〕
誰でも物忘れ、思い違いはする。こうした忘却現象は、人間にとってごく日常的なことである。しかし、健忘症は、治療を必要とする忘却である。過去を思い出せなくなってしまう逆行性健忘、新しいことを覚えこむことができない前向性健忘、ある特定の内容、一定期間の出来事を選択的に忘れる部分的健忘などが知られている。
逆行性健忘は、長期記憶から短期記憶への情報転送の障害、前向性健忘は、短期記憶から長期記憶への情報転送の障害、部分的健忘は、長期記憶での適切な知識カテゴリーへの接近の失敗である。
健忘症に似た症状は、50代あたりから加齢とともに誰にも見られる。多くは神経系の機能低下に起因するとされているが、医学的な治療はまだ完全ではない。

模擬授業 共感する

2008-07-10 | 教育
共感する  応用心理学部福祉心理学科 7月20日

自分とは違った人の心を知るには、さまざまな方法があります。心理学の知識はそのための有力な方法の一つです。応用心理学部の3つの学科では、それぞれ、異なったタイプの心を知るための心理学を学ぶことになります。期待してください。
今回の体験授業では、視覚障害者の心を知るために、視覚障害の疑似体験をしてみることにします。これまで知らなかった心の世界へと誘ってみたいと思います。期待してください。

閾下効果

2008-07-10 | 認知心理学
このグラフ
閾下で、「がんばれ」という言葉を提示すると、
握力に違いが出るということを示す
(池谷祐二氏の紹介 BERD より)

どうしても眉に唾をつけたくなる結果なのだが
気がつかないものにひとは影響を受けていることを示す
ひとつの現象なのかもしれない。

閾下広告の話は、今、どうなっているのだろう。

健康・スポーツ心理学 カリキュラム

2008-07-10 | 健康・スポーツ心理学

心理学を通して健康とスポーツを学ぶカリキュラム
a.. 健康心理学に関する科目群
心身の健康維持・増進に役立つ知識とスキルを学ぶ

b.. スポーツ心理学に関する科目群
スポーツの技能向上に役立つ知識とスキルを学ぶ

c.. ポジティブ心理学に関する科目群
幸福感、積極的思考など心の健康維持・増進のための知識とスキルを学ぶ

d.. 健康・スポーツ心理学実習に関する科目群
スポーツ技能の向上と社会人基礎力の習得


「ミス(失敗)耐性」

2008-07-10 | ヒューマンエラー
●認知的体験03/10/18海保
「ミス(失敗)耐性」
あちこちでぽかミスがある。ミスは人の常ではあるから、ミス耐性を付けなければいけないところがある。これまでの日本はかなりミスが少なかった。そのため、ミス耐性がついていない。
しかし、最近のようにミスが多くなってくると、アメリカ、イタリアのように、ちょっとくらいのミスには騒がない、驚かないようにしないと、身がもたないところがある。
それにしても、ここにきて、雇用リストラのマイナス効果が出てきているように思えてならない。熟練者不在、低賃金、悪雇用条件によるモラールの低い働き手の増加、帰属意識の希薄な働き手の増加、ごく一部の責任者の過労などなど、本当に、これでいいのかなー。

環境に馴れれば気も散らない

2008-07-10 | 健康・スポーツ心理学
1  環境に馴れれば気も散らない

 人間は、暑さも寒さも、痛みも快楽も、美しさも醜さも、貧しさも豊かさも、ほとんどありとあらゆることに馴れることができる。馴れることは人間の特技のようなものである。
「馴れる」とは、同じことに何度もふれているうちに、初めは色々とそれに対して反応が生じていたのに、次第に何も起こらなくなることである。
馴れるというこの人間の特技は、集中力を発揮したい人にとっては見逃せない。集中力を妨げていると思い込んでいる環境にも馴れてしまえば、それが気になって集中できないということはなくなるからである。
 よくぞこんなところで仕事ができるもの、というような環境があるが、多分、慣れてしまって気にならなくなっているのであろう。もちろん、最初はそれになり苦労はしたと思うが。
 そこで、たとえば、音に馴れるコツ。
 まずは、徹底してその音の意味を考えてみることである。そして、それが結局は自分とどこかでつながっていないか、もしかして自分もそのような音の発生源になってはいないかを徹底して考えてみる。
 カラオケを自分でも楽しんだ経験はなかったか、騒音のうるさいあの工場で作っているものは何か、それは自分にとってもなくてはならないものではないかなど。
 もし、それによって何かが見つかれば、きっとそれらの騒音に寛容になれるはずである。
 さらに、どうしてもダメという人には、耳栓や厚手のカーテン、あるいはバックグラウンド・ミュージックという手もあるが、そうしたことにあまり意をくだき過ぎると、騒音にとらわれてしまって、馴れるわけにはいかなくなる。
 他人が作り出す環境を自分の都合のいいように変えさせることができるなど、ごく一部の場合を除いて、無理というものである。これを自分を鍛える試練と達観し、とりあえずがんばってみるのも、あなたにとっては悪い結果をもたらさないはずである。
 逃げずに、その中に自分をどっぷりと浸し込んでみたり、あるがままに受け入れてみると、必ずよい結果が生み出されるはずである。
 ただし、馴れには気をつけなくてはならない側面もある。批判精神や「なにくそ」という向上心を削ぐ恐れがあるからである。「生活上の不便、不満のあらゆることに馴れよ」ではなく、本質的ではないこと、どうでもいいことにまで肩ひじをはらずに、ともかく馴れてしまったらどうかというのが、ここでの話である。