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能力主義

2008-07-31 | 健康・スポーツ心理学
今日の箴言、名言集 03/10/24
「社員の選別や序列づけにウエイトをおく「閉ざされた能力主義(成果主義)
は、組織による評価に敏感な組織人には有効であっても、仕事人を動機づけ、満足を与えるための手段としてはそれほど有効ではない」
「組織が個人を選別すればするほど、不満は高まり活力は削がれていく。今必要なのは、組織は個人を支援することに撤し、社会が個人を直接評価する仕組を作り上げることである」(太田肇「選別主義を越えて」中公新書***本年度、海保選定のベスト10入り候補本***)
(注)大学人の評価がこれに近い。

認知工学とは

2008-07-31 | 認知心理学
朝倉心理学講座「認知心理学」より

第1  認知工学とは

●人間工学から認知工学へ  
道具や機械など人工物の設計をおこなうときに、ユーザや消費者の認知や行動の特性への配慮は不可欠である。こうした問題意識は、すでに第一次世界大戦(1914ー18)の頃からアメリカで、使いやすい兵器の開発を契機に工学関係者に共有され、それが、第二次世界大戦を経て「人間工学(human engineering)」という新たな研究領域を生み出した。現在、日本では、もっぱら大学の工学部において、学科や専攻として制度化されている。  「認知工学(cognitive engineering)」のねらいも、人間工学のそれと基本的には同じである。  

両者の違いは、図1に示すように、一つには、対象とする道具や機械にある。もう一つの違いは、人間工学では、「使いやすい」道具/機械の設計のために、人の物理的、生理的特性のほうに主たる関心を向けるのに対して、認知工学では、「わかりやすい」情報環境の設計のために、人の認知特性のほうにより関心を向けるところにある。  

こうした違いは、道具や機械の時代変化を反映している。とりわけ、20世紀後半、コンピュータのパワーアップと普及に伴い、社会の至るところで「もの(物)」から「こと(情報)」への劇的なパラダイムシフトが起こった。社会が情報の生産、流通、消費を中軸とする情報化社会になってきた。  心理学も、1章でみてきたように、「情報を処理する機械としての人間(情報処理のアナロジー)」の認知特性に目を向けるようになった。ここに、人間工学に加えて新たに、認知工学を必要とする時代の流れが出てきた。  

図 人と道具/機械と仕事の進化 ppt

認定心理士

2008-07-31 | 心理学辞典
認定心理士〔1991年版 心理学〕
4年制大学で、専門的に心理学を学んだ人に対して、申請により、日本心理学会(会員数約1万名)が、心理士の認定をする制度が、1990(平成2)年より発足した。臨床心理士と同じで、これは免許ではなく資格にすぎないけれども、将来は、国の認定資格への格上げと、臨床心理士の基礎資格との接続をねらっている。


なお、08年9月より、別途の組織で、「心理学検定」試験がはじまる