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心配事なしが70%

2014-10-07 | 教育
内閣府の青少年の意識調査の結果です。

 「家庭の悩みごとや心配ごとはありますか」という問いに高校生は、55%が「ない」と答えています。
 おもしろいことに、大学生、成人となるにつれて、次第に家庭についての悩み、心配事「なし」の割合が高くなり、70%ほどになります。

親の心、子知らずでしょうか。

 家庭からの離陸が完了して、家族を距離をおいてみることができるようになったので しょう。家庭についての悩み、心配事そのものがなくなったというより、その種(たね)についての見方、考え方が変わったということもありますね。

指揮官」名言の心理学

2014-10-07 | 名言の心理学
優秀な現場は、弱い(無能な)指揮官を好む。
(池田信夫)
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なかなか追加コメントがしにくい名言。
しかし、納得ではある。
日本の組織はこれでここまできた。
しかし、にわかに、これでは世界では勝てないという雰囲気になってきた。
かといって、にわかに、変われるわけでもない。
しかし、変われないところはどんどん退場を迫られる。




心理学の因果的人間観と自由意思

2014-10-07 | 認知心理学

①人の心と行動は、因果的に決められている
(アカデミック心理学の前提)
 例 ストレス(結果)には、ストレッサー(原因)
    成績(結果)には、勉強時間(原因)が
②「自由意思」は、原因とはしない。なぜなら、それを採用すると、なんでも説明できてしまうが、何の役にも立たない
  注 因果決定論は、原因を操作すれば、結果が得られることを前提にしている。原因が操作できないときは、科学的因果関係にはならない。

③心の因果関係にかかわる2つの問題
「因果的説明の蓋然性(確率性)」
 決定論(原因があれば、かならず、その結果 が起こる)ことはまれ。起こる可能性が高い(確率的決定論)のほうが自然である。
「因果の無限後退」
  人間は時間的な存在である。その原因をもたらしたさらなる原因も想定できることが多い。どこまで戻ればいいのかという問題。フロイトは幼少期まで戻れという。



●●書く」心を元気にする文化」長期連載

2014-10-07 | ポジティブ心理学
4部 心を元気にする文化 



映画 8-29


歌 9-2
運 9-9


お金9-16
おしゃべり9-23


買い物10-2

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書く「心を元気にする 4部

「書くことは、心を前向きにする」

●書くことの効果
 文字が発明されたのは、紀元前3千年頃とされています。言葉が生まれたのが4万年前といわれていますから、ずいぶんと時間がかかったものです。
最初は、記録のためだったと思いますが、いつ頃からか、書くという言語行為が話す以上に大切な意味をもってくるようになりました。とりわけ、心を豊かにするためには必須の道具となりました。さらに、見ず知らずの人々と心を深く共有することもできるようになりました。
具体的に、書くことには心にとってどんな効果をもたらしたのでしょうか。
 一つには、思考との関係があります。
 言葉と思考との関係はよく知られていますが、書くこと、話すことの効果は、思考を活性化させ、さらに思考の整理、高度化に貢献します。とりわけ、書く行為は、思考の外化、つまり、考えていることが文字で表現されて目に見えますので、活性化、整理、高度化への貢献度が高くなります。
 考える、それを書く(文字にする)、それをみてさらに考えるの繰り返しが思考には有効です。この思考の見える化が、書くことの非常に大きな効果になります。
 さらに、感情との関係も無視できません。
 たとえば、日記を書く行為。
 一日を振り返っていやだったこと、うれしかったことを日記に記すと、気持ちが穏やかになります。これが書くことによる感情の知性化、結果として、感情を平穏な状態に戻ることができます。
 もう一つは、書くという行為に内在する前向き(ポジティブ)な力の活用です。本を読むよりもはるかに、書くほうが気持ちが前向きになります。書いているうちに、どんどん気持ちが上向いてきます。

●心を元気にするために書くコツ
①書くことを習慣にする
 定番は日記です。
 書く行為は努力感をともないます。おっくうになります。それを克服するためには、書くことを習慣にしてしまうことです。
 今、twitterやブログが簡単に作れます。こんなものを活用するのもありだと思います。
さらに、携帯日記なんてのもありかも。これなら、その時その場での気持ちやメモを書くこともできます。
②書く機会を豊富にする
 書くのは、自分を外に向って表現するためばかりではありません。自分日記のように、自分自身に向けて書くこともありです。
 いずれも、書くことにはかわりはありません。書く機会を豊富に用意しておくとよいと思います。
③心をみつめる
 やや手前みそになりますが、書く内容に、心についての記述を心がけると、心の元気という点では良いかと思います。
 書くことで頭は元気になりますが、さらに欲張って気持ちを元気にしたいなら、気持ちについての振り返りもおすすめです。それも、自分の気持ちだけではなく、周りの人々の気持ちにも配慮できたら申し分ありませせん。
 これをより良質のものにするためには、はやり心理学、それも、ちまたに出回っているポップサイコロジーが役立ちます。アカデミック心理学の研究者としてはやや不本意ですが。
 最後に、拙著「仕事日記をつけよう」WAVE出版をお薦めしてこの稿をしめることにします。