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心理実験の特徴

2014-10-23 | 認知心理学
心理実験の特徴

 基本的な要件は共有していても、心理実験には、自然科学における実験とは異なった特徴と限界がある。それを前述した3つの鍵概念ごとにみていくことにする。
 なお、本節では以下、人を被験者とした実験のみを想定する。

●「仮説」
 仮説のもとになる心理学の知識については、他の科学の知識とその特性も機能も変わらない。違いは仮説を発想するときである。心理学の研究対象が、研究者と同じ人であるだけに、研究者と研究対象との分離ができにくいということがある。
 これは、仮説構築にとって有利にも不利にも働く。仮説の真実性、妥当性についての「主観的な」見通しがつく点では有利であるが、一方、主観が知識の活用も観察の目も「恣意的に」左右してしまう危うさがある。

●「因果関係」
 前述した因果関係の3つの要件ごとにみていく。
 まず、一つ目の要件である、原因のもつ影響力である。
 心理実験の中に持ち込める影響力の範囲には、人を被験体とすることによる厳しい限界があるため、心理現象の多くの因果関係が「実験的には」検証できないままになっている。
 最も厳しい限界は、時間的な限界である。実験室実験になれば、1時間程度、何回かの実験をするにしても、せいぜいが1月くらいまででの影響力しか検出できない。たとえば、幼児期のトラウマが青年期の神経症の発症をもたらすとする(精神分析的な)仮説を「実験的に」検証することは不可能である。
 倫理的な限界もある。ネガティブな影響力が想定されることを、人を被験者にして実験するわけにはいかない。
 次は、2つ目の要件である、時間的順序性である。
 心は予測することができる。あるいは、行為の意図を形成することができる。予測、意図が原因になって行為が結果するというやっかいな問題が時折、発生する。これは、実験者が想定した原因と結果との時間的な順序性を乱す(逆転させる)ことになるし、想定した因果関係とは別の因果によって心理現象が起こっていることになる。実験者が期待するように被験者が反応してしまう、実験意図の察知問題も、この例として考えることができる。
 最後は、3つ目の十分条件である。
 心理実験では、多数かつ多彩な過去の原因の結果として存在している人を被験体とする。したがって、結果として出現する現象にかかわる原因がただ一つだけということは希である。その原因を取り去れば結果も起こらない、ということにはならないことが普通である。つまり、必要十分条件の形で因果関係を確認することが極めて難しい。
 また、実験で原因として操作できる変数(独立変数)の数には限界がある。多数の変数群が全体として(ゲシュタルト的に)ある現象(従属変数)を規定している様子を実験で明らかにするには限界がある。

25歳からのお仕事クリニック

2014-10-23 | 教育

職場の人間関係の悩み

相談者:経理/26歳/男性

女性ばかりの職場で肩身が狭いです。

悩み:
ご回答、どうぞよろしくお願いします。

妻の仕事の関係で、大手電気メーカーから地方の中小企業へ転職いたしました。
転職先の会社は、業種がエステ関係なので社員のほとんどが女性であり男性は私を含め2名のみ。
元の職場の友人には、「女性がたくさん社内に居てうらやましい。」と言われますが、実際はうらやましいどころか大変なことばかりです。
女王様のような女性ばかりで、お昼ご飯を買ってきて、お茶を入れて、残業代わって、肩をもんで、お金を貸して…など小間使いのようなことをさせられるし、仕事以外の話と言えば女性特有のうわさ話に陰口や性の話。さらに無神経にこちらのプライベートを聞き出そうとするなど本当にストレスです。
話をするのが苦痛でしかたないので、お昼ご飯を一人で食べに行こうとするのですがそれも怒られます。みんな一緒じゃないとだめ、だそうです…。
もう一人の男性は、役職がだいぶ上の方なので仲良くすることもできず…。
もともと女性が苦手ですが、最近はそれに輪をかけて女性が怖くて仕方がありません。
このような女性たちとうまく付き合う方法はあるのでしょうか。








この相談には海保カウンセラーがズバリ答えます!

お答えします。

●女性についてのステレオタイプ的な考えを点検する
女性はこうあるべし、とするステレオタイプ的な考えが、日本では、男性のそれより強くあります。 その根底には、男女の遺伝的な違い、それに由来する(かもしれない)社会的な格差や偏見があります。それだけに、あなたの個人的な悩みのようでありながら、きわめて社会的な問題でもあります。
これに関連して一つだけ、女性についてあなたが抱いているように思えるネガティブな(ステレオタイプ的な)考えをポジティブな方向に変えるためのアドバイスをしてみます。
まずは、あなたが、非好意的で(もしかすると差別的な)ステレオタイプに汚染されていないかの点検をしてみてください。
そのための具体的なやりかたの一つは、逆の状況を想定してみることです。つまり、男のなかの女一人の状況で、その女性はどうなのかなーとあれこれ妄想?してみるのです。そして、その女性にあなたまるどうするかを考えてみてください。
さらに、今のあなたの置かれている対人環境を、男女という観点ではなく、別の観点から見直してみてください。
たとえば、同僚の女性をまとめで「女性」としてみるのではなく、仕事ができるかどうか、趣味はどうか、価値観はどうかなどの観点から見直してみてください。ひとつのまとまりに見えていた女性グループが、一人ひとりが、それぞれの人格をもった個人として見えてくるはずです。
そして、マスコミ報道などで女性がらみのニュースを丹念に読んで、自分の女性観(ステレオタイプ)をチェックし、できれば修正するようにしてみてください。
●女性の世界に歩み寄る
 次は、職場でのあなたに試みてほしい具体的な方策です。
① 女性の世界を知る努力をする
「食わず嫌い」ならぬ、「知らぬ嫌い」ということもあります。わけのわからないものには、近づきたくない、ひいては嫌いとなりがちです。ますは、奥さんを先生に、「今日、こんなことをX子さんに頼まれたんだけど、どういう気持ちなのかねー」というようなことからはじめてはいかがでしょうか。わかってくるとだんだん興味も湧いて、もしかすると、女性を仲間として受け入れることができるようになるかもしれません。
②仕事だと割り切る
お茶くみもお使いも、仲間(女性)が仕事がしやすい環境作りの一貫だと割り切って、引き受けてしまうのはどうでしょうか。ただ、そこで、「公私の」区別だけは断固つけるのです。お茶くみ、弁当買いは、ほいほい引き受けても、お金かしや肩もみ、プライバシー開示は、断固断るという具合です。こうすることで、あなたが組織の一員、「仕事の仲間」であることを認識させるのです。
③仲良し女性を作る
 あなたと価値観が合ってなんとなく相性のよさそうな女性はいませんか。そして、その方となにかと密なコミュニケーションをとるようにするのはどうでしょうか。
 これをおすすめするのは、「あなたの女性に対するステレオタイプを変えるきっかけになる」「他の女性についてあれこれ情報が得られる」「あなたが嫌がっている仕事を分担してもらえる」ことが期待できるからです。
●最後に蛇足――あなたの潜在意識を分析すると
 心理学をやっていると、ついつい、こうした馬鹿話もしてみたくなります。冗談半分で読んでください。(笑い)
「妻の仕事の関係で、大手電気メーカーから地方の中小企業へ転職いたしました」
さらに、 「女性が苦手」「女性が怖くて仕方がありません」とあります。
もしかすると、女性である奥さん(の強権、横暴)への潜在的な不満が感じられるのですが、いかがでしょうか。
「せっかく、“大手メーカー”でやっていたのに、こんな“中小企業”、しかも“地方”に、おまけに“女ばかり”の職場」で働かざるをえないのは、「妻のせいだ」という鬱屈した気持ちがありませんか。
ここから女性へのネガティブマイドが発しているとすると、これはやっかいです。敵は本能寺にありです。
 


あちこちに貯まるファイル

2014-10-23 | 心の体験的日記
たぶん、一個のファイルをあちこちから検索できるようになっているのだとは思う
だから、メモリー容量を気にする必要はないのだとは思う
それにしても、へーこんなファイルがこんなところに
ということがしばしば
むかし、4kのコンピュータからスタートしているので、
メモリー容量がどうしても気になって
削除することが多い