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ともかく身体を動かす]退生シリーズ

2017-10-05 | 高齢者
ともかく身体を動かす
 
 働いているときは、否応なしに、寝床からでなければならない。通勤のために駅の会談を昇り降りしなければならない。歩数計をつければ、だまっていても数千歩は歩く、いや歩かざるをえない。
 しかし、退職して、「きょうよう」(きょうようじがない)「きょういく」(きょういくところがない)状態になると、つい身体を動かすことが億劫になる。
相当意図的にからだをうごかすようにしないと、運動不足になり、挙句の果ては、からだの機能が一気に低下する。歩数計は、体重計とともに、年寄の必需品かも。
 心身一如である。心とからだは一体である。
からだの健康法については、ちまたにごまんとあるので、その中から自分にあうものを取り入れて実践することである。

朝ドラ「わろてんか」応援記事、第3弾

2017-10-05 | ポジティブ心理学

●「ほンわかあ」1日10回運動

「ほ」める

「わ」らう
「か」んしゃする
「あ」いさつ
を一日それぞれ2回、合計10回すると、あなたも周りも元気になります、というものです。
 やや道徳的な説教めいて危ないところがありますが、あくまで心理学の立場からの話ということで、おもしろおかしくやっています。好評です(笑い)。
 ポジティブ・コミュニケーションは、この4つを心がければ十分です。
 いずれも、ごくごく当たり前のことなのですが、それぞれ、意外に奥が深く、心理学の研究の対象にもされてきました。

●「ほ」める(褒める)
 親、教師、上司にとって、ほめるのは、簡単なようで難しいところがあります。何をほめたらよいのか、どのようにほめたらよいのか、どれくらいほめたらよいのか悩まされます。
① 何をほめる
「すばらしいと思ったこと」「感心したこと」をほめることになります。これは、あまり難しいことではないと思いますが、心をほめるほうにバイアスをかけておかないと、すばらしいとか感心するチャンスが少なくなります。
 さらに、留意すべきことは、「何を、どこを」すばらしいと思ったかをはっきりさせることです。
 怪我で泣きながら保健室まできた子どもに、「保健室まで自力で来た」ことをまずはほめることです。
 ほめるところを具体化してやることで、子どもは、それが良いことであると気持ちよくわかります。一つ賢くなれます。
② どのようにほめる
ほめることをみつけたら即座に自然にほめるのが、原則だと思います。
それによって、何がほめられたかもわかりますし、記憶にも残るからです。
 さらに、ほめる言葉も大事です。
 いつもいつも、「すばらしい」「さすが」「よくできた」では、ほめられるありがたさも半減します。ほめ言葉の語彙を豊富にしておく必要があります。
さらに、これは、気持ちをポジティブなほうにバイアスをかけておくこととも深く関係しますが、ネガティブ語彙をポジティブ語彙に言いかえられることも大事です。
・「これしかない」ではなく「まだこれだけある」
・「――しないと、―――できない」ではなく、
  「――すると、―――できる」
・「ちょこまか」ではなく、「よく動く」
・「愚鈍」ではなく、「落ち着いている」
・「きたない」ではなく、「使いこんでいる」
③ どれくらいほめたらよいか
 ほめすぎると、ほめることによる効果も次第に弱まっていきます。
 そこで、「7:3の法則」です。7つほめて、3つ叱るのです。
 3つ叱ることで、ほめることの効果を際立たせるのです。
もう一つは、叱ることも子どもを育てる上では必須だからです。
 「どうしても、それはやってほしくない」「それをすると子どもに不利益に(けがや病気など)なる」ことなどは、やはり叱って教えなければなりません。ここは、ポジティブ・コミュニケーションの領域外になります。
 
●「わ」らう(笑う)
 感情心理学の研究トピックの一つに、「おかしいから笑うのか」(中枢起源説)と「笑うからおかしいのか」(末梢起源説)という2つの説が長い間、対立してきました。
 常識的には、「おかしいから笑う」ほうに分がありそうですが、いろいろの知見によると、そうでもなく、現在では、「笑うからおかしい」説のほうがやや有力のようです。
 それを確認したかったというわけではありませんが、神社の出店、笑い猫ロボットを買ってきました。背中にふれると、身体を回転させて笑い転げるのです。
 この笑いをみていると、こちらも笑いたくなり、結果として元気になります。(笑い)
 悲しくとて泣いている人に、「ほらほら、笑って笑って」と慰めることがありあすが、これも、末梢起源説を実践していることになります。
 毎朝、鏡をみて笑うトレーニングをすすめるのも何かで見たことがあります。
 いずれにしても、笑顔は気持ちの元気に密接に関係しています。
 しかも、笑顔には、周りに気持ちの元気を伝染させる効果もあります。これが、笑顔をポジティブ・コミュニケーションの大事な要素の一つとして取り上げた理由です。
 瀬戸内寂聴さんによると、仏教用語に、「顔施(がんせ)」という言葉があるそうです。笑顔は、人に元気を施すの意だそうです。
 まさに、これです。
 笑顔は、中枢起源説によれば、気持ちをポジティブにもって、周りをポジティブに見る習慣をつければつくれることになります。末梢起源説なら、ともかく笑うこととなります。
 いずれにしても、それほど難しいことではありませんね。

●「か」んしゃする(感謝する)
 非行少年の社会復帰のために使われている内観療法では、少年たちに、感謝すべきことを徹底して内観させるのだそうです。それによって、自分は実はひとりではなかった、大切にされていたこともあったことを自覚することで、周りへの認識を改めさせて社会復帰のきっかけにしようとするのです。
 このように、感謝は、単なる社会的礼儀の域を超えて、周りへのポジティブな認識に導くきっかけ作りの役割があります。
 感謝の仕方は、魔法の言葉「ありがとう」ひと言ですみます。至極簡単ですから、誰もがごく自然にできます。
 あえて留意すべきことは、頻度です。けちらずに、「ありがとう」を一日10回を心がけることです。確実に、周りも元気になります。

●「あ」いさつする(挨拶する)
挨拶するのは、自分があなたと同じ社会に属していますよ、そして、自分がその社会の安全な一員であることの宣言です。
「見知らぬ人に声かけを」との犯罪防止の標語を見かけたことがありますが、実際には、なかなか難しいのは、「見知らぬ人」だからです。都会で誰かれかまわず挨拶はしませんね。
ですから、意外と挨拶は面倒なところがあります。
まずは、「同じ社会」の一員かどうかの見極めがいるからです。顔見知りなら何も問題がないのですが、そうでないと、TPOと外見から判断するしかありません。これを間違うと、相手も戸惑います。
その懸念から、ついつい挨拶をおろそかにしてしまうことがあります。そんなときのためには、目礼がおすすめです。
普通の挨拶の心がけを、言葉遊びにしてみました。いかがでしょうか。
「あ」かるく
「い」きおいよく
「さ」っと
「つ」ねに


「安全具を省略したくなるのは、なぜなのですか」安全・安心の心理学

2017-10-05 | 安全、安心、
「安全具を省略したくなるのは、なぜなのですか」
 あなたがはじめての職場で仕事をすることを考えてみてください。
その仕事をするための手順や、どこにどんな危険があるかを教えてもらったら、その通りに一つ一つ仕事をこなしていくはずです。時にはちょっとしたミスや失敗をしたりしながら、緊張感をもって仕事をするはずです。
 このような仕事の仕方をルールベースの仕事と言うことがあります。こんなときには、安全具なしや手順の省略はまず起こりません。
 ところが、次第に仕事に慣れてくると、どんなことが起こるでしょうか。
 まず、手順を意識しなくなります。手順の透明化が起こります。
仕事をするのが楽になり、無理、無駄、ムラ(3つのム)がなくなります。そして、自分なら「もっと楽に」「効率的にできそう」と思うようになります。
 また、安全具についても、これくらいならなくとも大丈夫となります。付けないほうが、身のこなしが楽になります。安全具をつけないで仕事ができる自分に有能感さえ感じてしまいます。