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説得的に説明する]頭を柔らかくする

2017-10-25 | わかりやすい表現
説得的に説明する
 説得表現で最も大切なことは、相手を説得するに足る自己主張の内容があることである。これがないと、どれほど趣向を凝らしても、それは騙しや空虚な演説になってしまう。
 説得のためには、わかりやすさが前提となるが、その上で、声の調子や手振り身振りや顔の表情が大事になってくる。さらに、OHPやパワーポイントのようなプレゼンテーション用具の使用も効果的である。
 こんなことを実践的に学ぶには、広告宣伝や選挙演説で使われている趣向が参考になる。
 試しに、今回の選挙で、説得性の観点から、各党首の演説を採点してみてほしい。


自己ってどんなもの」心の風景

2017-10-25 | 心の体験的日記
自分は一体何者なのかを知ろうとする自己を主体的自己(I)、
知られる自己を客体的自己(me)、
さらに、周囲からそうであるとみなされている自己を社会的自己(social ego)
という。
 
3つの自己が完璧に一致していることはまれであるが、ほどほどの一貫性はあるのが普通の状態。3つの自己に極端なずれがあるときが、不適応な状態。

クイズ「自分を知るのを恐れない」***********
次の質問に「はい」か「いいえ」で答えよ。

1)自分の過去、現在、未来をよく考える
2)自分の感情に動きが気になる
3)自分の長所と短所をチェックするほうである
4)1日を振り返って反省する
5)距離をもって自分自身を見つけることがある

(参考;押見輝男「自分を見つめる自分」サイエンス社)

「解説」
自己意識尺度と呼ばれているものから主なものを抜き出してみたものである。
「me」意識とは、具体的には、こうしたことができるかどうかである。
真実の自己を知るのは意外に怖い。そこでタイプA(猪突猛進型)のごとく、忙しさに紛らわし自己認識を回避する心性が働く。
それは、しかし、自己の弱さの表れという側面もあり、それが続くと、脆弱かつ貧弱な自己の持ち主になってしまう。


楽観主義者」心理学基本用語

2017-10-25 | 心理学辞典
楽観主義者(悩めない人)。
ひどい事態に直面したときにでも、次のような考え方をする傾向があることが知られています。

① 悪いことが今押し寄せているが、それは、一時的であって永遠に続くわけではないと考える(一時性)
② 悪いことが起こっている原因は、たまたまそこにあった特定の理由によるもので、いつもその原因があるわけではないのでいつかは好転すると考える(一回性)
③ なんでも、ポジティブに考えることができる(ポジティブ思考性)  
こうしたことが自然にできるかどうか、あるいは、習慣的になっているかどうかが楽観主義者になれるかどうかの決め手になります。


「間接指示を確実なものにするには、どうしたらよいのでしょうか?」安全・安心の心理学

2017-10-25 | Weblog
「間接指示を確実なものにするには、どうしたらよいのでしょうか?」
 間接メッセージ伝言事態での誤りの発生について挙げた後者の2つの原因に対応した対策について考えてみます。
 まず、こうした場面での誤解をどう避けるかです。指示を受け取る人には、忘れないうちに速く正確に相手に伝えなくてはというプレッシャーがかかります。ちょっと不明なことがあっても、自分なりに解釈をして相手に指示を伝達してしまいがちです。
 しかも、指示を受ける人はもっぱら「伝達する」役割に徹してしまいがちです。「心理的にも」一方向のコミュニケーション態勢になってしまいがちです。
 現場が近いなら自ら足を運んで、間接指示をしないですむようにすることが基本です。
 どうしても間接指示にならざるをえないときは、受け手が誤解を訂正し、双方向コミュニケーション態勢になるように、次のようなことに留意することです。
 ・指示ではなく対話する気持ちで
 ・音声よりできるだけメモで
 ・復唱による確認
 ・疑問や意見は臆せず恥ずかしがらずに口に出す/出せる
 ・指示の発信源に戻って確認する