「お上」は永遠に崇拝と批判の対象であり、
持ち上げられ、叩き落とされる。
(勝間和代「まじめの罠)
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「お上」。
広辞苑では、「御上」。
天皇、政府、官庁に加えて
朝廷、幕府、貴族、
さらに
主人
料亭のおかみさんまである。
いずれにしても、今では、括弧付きでしか使わない古色蒼然ことば。
それでも、日本人の心の深層には埋め込まれていることばだと思う。
民主主義を謳歌する日本人ではあるが、
「お上」への過大な期待
それを「お上」が裏切ったときの、異常なまでのパッシング。
そんなこと、ちゃんとそっち(「お上」)がやってよ!
というお任せ意識と横着さとが混在した、
極めて非民主主義的だがもっとなところもある反応。
しかし、ここは民主義の原点にもどり、
みずからの負担、判断をもう少し引き受けるようにせねばならない。
ほとんど杞憂ではあるが、
とんでもない独裁者が出さないためにも。
日本が破滅しないためにも。