心の風景 認知的体験

癌闘病記
認知的体験
わかりやすい表現
ヒューマンエラー、安全
ポジティブマインド
大学教育
老人心理

●ポジティブ・コミュニケーションのコツ

2021-02-28 | ポジティブ心理学

●ポジティブ・コミュニケーションのコツ
 コミュニケーションの基本は、情報の伝達です。過不足なく正確に、かつわかりやすく情報を相手に伝えることです。
 しかし、コミュニケーションには、時にはそれと同時に、あるいは、別途に、喜怒哀楽を伝える役割もあります。
 ポジティブ・コミュニケーションは、こちらのほう、しかも、喜と楽の気持ちを伝えるコミュニケーションです。これによって、情報の共有だけでなく、気持ちの共有をはかります。

 ポジティブ・コミュニケーションを効果的にするためには、どういうことに留意したらいいのでしょうか。4つほど、あげておきます。

①自分が元気になる
これは言うまでもないことですが、一番大事なことです。頭も気持ちも元気に保っていれば、それが周りに自然に伝染するからです。元気の感染源なら、誰も文句は言いません。

②それを体全体で表現する
そして、心の元気はからだに無意識に反映されますから、あまり、これは意識することはないのですが、それでも、顔の緊張をゆるめ、姿勢を正し、顔をあげてゆったりとくらいの気持ちはあったほうがいいですね。
 一番は、笑顔です。笑顔つくりを毎朝、鏡でやってみてください。それだけで、元気意になるます。

③それを言葉で表現する
これは、かなり意識的な努力、そして、習慣化が必要です。
周りを元気にする3つの言葉、「挨拶言葉」「ほめ言葉」「感謝言葉」を豊かにして、TPOに応じて口に出す習慣をつけることです。
さらに、
「照れくささ」 特に、家族となると、これが邪魔になります。
「ネガティブ認知優先」 特に、出来上がりに高い完成度をもとめる場合は、「まだ」「もっと」のほうについ目がいってしまいがちになります。
この2つを克服ができるようにしておく必要があります。

④周りの元気を積極的に受け入れる
いつもいつも元気というわけにはいきません。そんなときこそ、周りの元気に自分が感染するようにしておくのです。周りから元気をもらうのです。
誰かがユーモアを発したら、即座に率先して笑う。ありがとうと感謝されたら即座にありがとうとを返すのです。
自分を周りに敏感に応答できるようにしおいて、周りの喜楽だけでなく、怒哀をさえも共有し、それに巻き込まれてしまうくらいの気持ちがあってもよいと思います。
これは共感性を高めることにつながりなります。
 最後に、あのニーチェの言葉を引用しておきます。味わってみてください。
「今日からは、日に十回は周囲の人々を喜ばせるようにしようではないか。
そうすると、自分の魂が治療されるばかりではなく、
周囲の人々の心と状況を、確実に好転していくのだ。
「ニーチャの言葉」(Discover)


●情報源記憶(source memory)」心理学基本用語

2021-02-28 | 心理学辞典

●情報源記憶(source memory)
あることを思い出したときに、それをいつどこで入手したのかを思い出せることもある。前者を意味記憶、後者をエピソード記憶という。
情報源記憶は、エピソード記憶にかかわるが、これには、さらに、今思い出していることを、自分が頭の中で考えたことか、それとも現実に起こったことかの区別ができることも含む。この区別を特に、現実世界と思惟世界との峻別ということで、現実モニタリング(reality monitoring)という。
鍵を締めたつもり(省略エラー)、あるいは、自分で考えたつもりが人のアイディアだったなどは、現実モニタリングの混乱の例である。



「直感」考え抜いても」名言の心理学

2021-02-28 | 認知心理学
「直感」考え抜いても

考え抜いても結論がでなければ、「好き嫌い」できめてよい(羽生善治「大局感」角川oneテーマ21)

@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@

かつて、「感情と思考の科学辞典」を編んだことがある。水と油と思われている感情と思考とを同時に取り上げることで、とても、おもしろい辞典になった。
それで納得したことは、感情と思考は、日常では、まったく水と油ではないということだった。実に微妙に両者が協働して妥当な結論を導き出して生活をしていることがはっきりとわかった。
さて、この名言は、考えぬくことをとことんすることが仕事の将棋棋士のものである。日常とはいえない世界でも、こんな形で思考と感情が協働していることが語られていて、驚く。
将棋に限らないが、選択枝が増えるほど決断は難しくなる。あまりの難しさに決断を放棄してしまうことさえある。選択麻痺と呼ばれる。この名言は、そんなときの指針になる。
「参考」

感情と思考の科学事典 単行本 – 2010/4/1

松原 望 (監修), 竹村 和久 (編集), 住吉 チカ (編集), 北村 英哉 (編集), 海保 博之





考えぬく