オフ会で飲む酒と、酒にあう食材をいわき泉のヨークベニマルで手に入れ、17時に会場の楢葉町の天神岬キャンプ場に到着した。
すでに参加者の方はほとんど先着されていた。
主催者のキタノさん、料理名人の高橋さん、酒豪のいちさん、これまた料理上手のNagaさん、
名古屋から参加のミッキくん、そしてスタッフドチキンのくっしーさんは素敵な女性といっしょだった。
はじめましての方は、ひとまわり上のおとう(おとうさん、とすると不自然になるので失礼ながら敬称を略させていただきます)、
少し年上のサトさん、ひとまわり下のたむりんさん。
そしてhirokiさんご夫妻が私のすぐ後に到着された。
Nagaさんのフランスパンを使った凝った料理。
EОCはキャンプ・ツーリング好きの集まりなのだが、
酒好き、料理好き、食べることも好きな集まりとなっている。
それでみなさん思い思いのものを調理しているのだが、
私はまず天神岬の温泉に入りたいと思っていた。
いつも飲んでしまって、せっかくの温泉に入らずじまいになっているので。
しかし、今回も野菜スティックなどを作っているうちにビールを飲んでしまい、
またしても入浴できなかった。
おとうのマリネ。
サトさん、たむりんさん、hirokiさんご夫婦と話しながら飲む。
サトさんは天ぷらを揚げておられた。
見事な手際である。
キャンプ場で天ぷらを揚げる方を見たのは二人目だ。
もうひとりは高橋さんの奥さんのユウコさんだが、今回は残念ながら参加されていない。
サトさんの揚げるイカの天ぷら。
たむりんさんはBMW1200GSに乗り、毎週のようにキャンプされている方だ。
遊びまわっているようだが、きつい仕事をしているし、人生の陰影を知る苦労人。
そして酒の後でカルビ・カレーをかきこみ、プリンを食べて、コーヒーを飲む怪人だった。
hirokiさんの奥様のローストピーフ。
hirokiさんご夫婦は、雨が予想されるため車で参加だった。
その車がただの車ではなく、1987年製のジムニーで、ポロンポロンという排気音の2サイクル車だった。
今年のGWはこの車で四国にある日本一長い林道の剣山林道を走破されたそうだ。
ミッキくんには焼き鳥と特製の酒をいただいた。
この濁り酒が酸っぱくて美味しい。
高橋さんのポークビーンズ。
高橋さんには、私は参加できなかった花見の会のことなどをうかがった。
そしてシェフ高橋さんのポークビーンズが、ぶっちぎりでいちばん美味しかった。
くっしーさんのスタッフド・チキン。
くっしーさんは都合により、泊まらずに帰られた。
素敵な方といっしょに。
素敵な方のバイクはBMWのアメリカンでびっくりマニアック。
Nagaさんといちさん、キタノさんは高橋家の花見と金沢ツーリングでいっしょだったから、
その話をうかがう。
楽しい時間だったようだが、キタノさんは毎晩いちさんと同じ布団で寝ていたとか。
いちさんはたいへんだったでしょう。
私の焼いた、カシラとタン。
キタノさんがこちらのグループにやってきて、サトさんやたむりんさん、hirokiさんご夫妻と語りだす。
盛り上がって会話が弾んだが、話題に区切りがつくと、キタノさんが私に、キスしましょう、と言う。
男とは絶対にキスしない、と断るのだが、
しばらくするとまた、キスしましょう、と言うのだ。
キタノさんだいぶ酔っていた。
もちろんキスはしませんでしたよ、念のため。
Nagaさんが撃沈し、キタノさんは撃沈しなかった。
これは初めてのことかもしれない。
記憶にないくらい画期的なことだった。
おとうと昔のキャンプの話をする。
30年前のことで、ドームテントやガス・ストーブなどが無かったころの話である。
そのころのストーブは、マナスルとか、ラジウスなどというもので、
燃料を入れた本体をポンピングし、
火皿と呼ばれるバーナーのまわりの皿に、チューブ状の固形燃料をだして火をつけ、
バーナーをプレヒートしてーーこれはもう死語だろうーー、
しかる後に火をつけないと着火しないという代物だった。
こんなことを話し合える相手もなかなかいなくなった現在だ。
昔のキャンプで食事と言えば、米を焚くぐらいのもので、料理などしなかった。
おかずは缶詰を開けるくらいで、ただ腹を満たしただけだったのだ。
キャンプは登山者とサイクリスト、ライダーくらいしかしなかった時代だ。
食事を楽しむような余裕も無かった。
当時、ICI石井スポーツの登山カタログを見て、
コールマンの2バーナーという製品があることを知り、
アメリカではキャンプでクッキングもするのかと、
カルチャーショックをおぼえ、そしてその豊かさに眼もくらむような思いをしたが、
いまではコールマンはスーパーの特売品になってしまっている。
そんな話をしたりした。
宴会は盛り上がって続いたが、私は11時にテントに入った。
宴は12時にお開きになったそうだ。
キタノさんのカニ汁。
翌朝7時に起床した。
皆さんほとんど先に起きておられた。
おとうのコーヒーをいただき、Nagaさんにフランス・パンをご馳走になった。
そしてキタノさんのカニ汁をいただいたが、これが焼酎のカニ風味汁のような味。
酔って気持ちよくなったりして。
こうして書いていると能天気に飲んで、食べて、遊んでいるようだが、
社会人の集団だから、皆さん世の中の酸いも甘いも味わい尽くしている。
きつい話、悲しい話題、やりきれないこと、決して解決できないもの、などの話題もあることを付け加えておく。
参加の皆さんのバイク。
今日は雨の予報となっている。
天神岬は霧がでているがまだ雨は落ちてこない。
雨の来る前に近くの林道を走りたいので撤収を開始する。
おとうのXR600と私のDR。
おとうのバイクはXR600だった。
今は650になっているモデルだが、600ははじめて見た。
マニアックで希少なモデルだ。
年式は1997年製なのだそうだ。
軽くてパワフル、ダートでの走破性が高そうだが、最近林道は走らないのだとか。
ミッキくんは二日酔いで苦しそうにしている。
皆さんは天神岬の温泉に入ってから帰るそうだ。
私は温泉はまたしても断念して、すぐ近くある、木戸川林道に向かうことにする。
いちばんに出発する。
皆さんお世話になりました。
またお会いするのを楽しみにしています。
それでは