天網恢恢疎にして漏らさず

映画レビューを中心に(基本ネタバレバレです)スキーやグルメ他、日々どうでもいいような事をダラダラと綴っています。

医療事故

2006年03月19日 | ヘルス&コスメ
私の友達、病弱なのが多い?
去年~今年にかけて、友達が続々と入院してます。
あんまり嬉しいニュースじゃーありませんがね。

肝臓に石が溜まったってのやら(←こんな事あるんすねぇ)
潰瘍性大腸炎、肝炎・・・色んな病気で入院してる。


で、今度は私のバーサンが入院したという連絡が来た。
バーサン御歳85歳、入院したって別に不思議はない年齢ではあるが
弟子から掛かってきた電話では
(※うちのバーサン、詩吟の師匠やってます。連絡は弟子から電話が掛かってきた)
何が悪くて入院したのかさっぱり要領がつかめない。
バーサンも歳だが、その弟子も相当の高齢らしくて話が噛み合わねー(苦笑)

とりあえず入院している病院は判ったので見舞いに行く。


バーサンから聞くトコロによると、
先週大腸ポリープを内視鏡で切除する手術を受け、その後自宅に帰ってから
ずーっと下血が続いて気味が悪いので、再度病院に行ってみたら
なんと、腸に穴が開いていてそこから出血していたそーだ。
後1日病院に来るのが遅かったら、命がなかったかも・・・とか。

どうやら内視鏡手術の失敗らしい。
ポリープを除去する時に、誤って腸壁に穴を開けちゃったというのが真相だったらしい。
要するに・・・完全な手術ミス・医療事故ってヤツですよね。

聞いて腹が立って「病院訴えろ!」と私がまくし立てたら
バーサンは「まあこうやって助かった事だしね」「悪気があってやった事じゃないし」
そりゃそーだよ。悪気があってやってたら犯罪だよ!(怒)
ってか、悪気がなくったって「過失致傷」っていう犯罪なんだよっ!!


それにしても怖いなぁ、と思ったのは・・・
イマドキ内視鏡手術なんてのは、誰でも簡単に受ける
非常にポピュラーでイージーな手術というイメージがありますよね。
大腸ポリープの切除術なんて、日帰りで出来る最も簡単な手術のハズだ。

その簡単なハズの内視鏡手術で、命にかかわるような事故が起こるという事。

誰も大腸ポリープの切除術で、自分の命を落とすなんて思う人はいないだろう。
それが一歩間違えば、うちのバーサンのような目に遭う可能性もあるという事。
開腹手術に関しては誰もが慎重に医師とカンファレンスをして
手術の危険性や術後の合併症・感染症について話し合うクセに
内視鏡手術になると、途端に医師も患者も「ま、直ぐに終わるし痛みもないしね」
とイージーな説明だけで、あっさり手術同意書にサインをしてしまうという事。

あの手術同意書、よく読むと非常に恐ろしい事が書いてあるんですよ。知ってた?
「手術中や術後に事故があって(医師や看護婦の過失で)もし亡くなっても
 病院や医師・看護婦を法的に訴えないと約束します」
という一文が必ず含まれているんですよ。

なんて病院側に都合のいい「手術同意書」だと思いません?


以前、ダーが扁桃腺除去手術を受ける際に手術同意書にサインしようと思って
よーく読んでたら、そういう一文があったので医師に聞いた事がある。
「まあコレは・・・こんな事、滅多にありませんから・・・」
「手術に100%という事はお約束出来ませんから・・・でも安全ですし・・・」
と、訳のワカラナイ説明でお茶を濁され、でも手術同意書にサインしなければ
手術は絶対にしてもらえないから、不公平な条件だと判っていても
サインせざるを得ない訳で。

あの「手術同意書」ってのは、もう少し何とかならないんだろうか?
「入院の必要もない」「直ぐに終わる簡単な切除術」と言われている
内視鏡手術だって、うちのバーサンのような事故が起こり得るのだ。
もっと病院の治療行為・医療行為に対して、患者は疑心を持って
納得が行くまで医師とカンファレンスを行うべきだろうと思う。

医師は神の手を持った聖人ではない。
ただ知識と技術を持った「職人」でしかないのだ。

世の中、「センセイ」と呼ばれる職業の人に対して、認識が甘過ぎる。

コメント
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