天網恢恢疎にして漏らさず

映画レビューを中心に(基本ネタバレバレです)スキーやグルメ他、日々どうでもいいような事をダラダラと綴っています。

敵認定のオンナ

2006年07月09日 | 駄ネタ
友達から「ドラマ化や映画化も決まった面白いBLOGがあるんだよ」
と教えてもらって、検索して読んでみた。
既に書籍化もされて相当有名な話らしく、イマドキ知らないのは
私くらいのモノだったのかもしれない(苦笑)

ミクシィで日記を書いている「アルテイシアさん」の「59番目のプロポーズ」
という日記だ。
7/11にTVドラマを日テレでやるそーだ。

まあ簡単に言えば「電車男の裏バージョン」みたいな感じで、
女が29歳バリキャリモテ女の元ヤリマン@実はガンダムオタ。
男が32歳昆虫・動物・格闘技オタクの彼女いない暦=年齢@素人童貞。
とあるバーで彼女の携帯の着信音@コアなガンダムモノを聞いた男が反応し、
それがきっかけで紆余曲折の末お付き合いする、というお話。


なかなか読み応えがあって面白かった。
日記を書いているアルテイシアさんは高学歴・高収入の才女だけあって
文章構成力がスゴイし、他人に読ませる文章のハウツーも心得てる。
そんじょそこらの三流小説家なんぞよりよっぽど面白い。

彼女も彼もかなり複雑な家庭環境で育っていて、
特に彼女の生い立ちなんて「イマドキこんな気の毒な人がいていいのかしら?」
と思えるくらいの悲劇的な環境なのだ。
でもそんな逆境を自分の意思で強く生きて来た彼女は
ようやく「59番さん」という安住の地を見つけるのだ。
ステキだなー。彼女には本当に幸せになってもらいたいなー。


ところで、
いい話だなぁとは思うものの、全く共感する部分のない私(苦笑)
それと言うのも、多分(と言うか間違いなく?)私は彼女が言うトコロの
「敵認定決定のオンナ」であろうと思われ。

パパとママに溺愛されてラブラブファミリーで子供時代を過ごし、
心にいつまでも残るトラウマ恋愛や失恋もした事もなく、
学校卒業後は数年腰掛OLをやって(しかも会社受付でヘロヘロ笑ってる仕事)
学生時代から付き合ってた彼氏(相手の家庭もしっかりしている)と
親が丸抱えで金出してくれて結婚。
ダンナは世間的に言うトコロの「高学歴・高収入」の部類で
自分はお小遣い稼ぎに週一で秘書のバイトをしながらダンナの収入で生活。
親やダンナが出してくれるお金で、行きたい時に旅行に行く。

・・・こんな私が、彼女の人生のドコに共感すりゃーいいんだヨ(涙)


ってか、彼女の日記を読んでいると、段々自分がすっごい悪者になったような
気持ちになっちゃうんだよな。
心にコレといった傷も持たずに幸せな子供時代を送って来た人間に、
本当の幸せなんて判ってたまるか!・・・と言われているような気になる。

でもさ、別に心に傷がなくったって幸せな人生を送り続けてもいいと思うんだけどな。
私が感じている「HAPPY」は、彼女の目から見たら「通俗的で薄っぺらな幸福論」
「所詮は環境と物質的欲求が満たされただけの、空虚な生活」
なのかもしれないけどさ、
でも今私は別に不幸のズンドコっていう気持ちはないし、
「世界一の幸せ者だぁー♪」とは思わないけど、そこそこ幸せで満足してるし。

別に・・・「敵認定のオンナ」が幸せでいたっていいよねぇ?(苦笑)


コメント
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