天網恢恢疎にして漏らさず

映画レビューを中心に(基本ネタバレバレです)スキーやグルメ他、日々どうでもいいような事をダラダラと綴っています。

「アジャストメント」36

2011年05月29日 | 映画感想
「アジャストメント」

「ボーン」シリーズのマット・デイモン主演×「トータル・リコール」「マイノリティ・リポート」
等で知られるSF作家フィリップ・K・ディックの短編小説を映画化。
自分の人生が、実は何者かによって操作されているとしたら・・・?というサスペンス。

まーこんな切り口で予告編も物凄くスリリングな演出がされている訳です。

あ、なんか↑この書き方は「・・・ところがどっこい」みたいな展開になりそう?^^;
いやいやいや、実際本篇も非常にスリリングでテンポも良くダレる所もなく面白かったです。
ただ、私は根本的に本作の方向性を勘違いしていただけです。←何このもったいぶった書き方w

んーとね、
予告編を見た時に私が勝手に想像していたのは、マット・デイモン演じる主人公が
国の何か国家機密に接触するような?国どころか地球の存続に関わるような秘密を計らずも知ってしまい
この地球上を支配する何か強大な勢力によって主人公の人生は操られてしまう、それを主人公は抗って逃げる、
または自分の人生を操ろうとする強大な勢力の正体を探る、というサスペンスなのかな?と思ってた。
思ってた、と言うかさー・・・多分本作の予告編を見た人なら私と似たよーな想像はしたよね?
私ほど具体的にではないけど、何ていうかー「強大な勢力に立ち向かう主人公とヒロイン」みたいな、ね^^

まあ、確かにある意味「強大な勢力に立ち向かう主人公とヒロイン」ってのは間違っちゃーいないんだけど
私が想像していたよりもずーっとずーっとずーーーーっとスケールの小さな話だった。
「国家勢力が」「地球の存続が」というレベルじゃーないんだな。
主人公の人生がある組織(謎)によって操作されているというのは間違いないんだけど、主人公がその組織に
抗う事によって手に入れたい人生とは・・・「好きなオニャノコとCHU☆CHU☆したいのー!」というレベルwww

んー。なんつーか、物凄いストイックなモノを想像して見に行くと「ほ?」「ありゃ?」ってなる^^;

なんかムダにストイックな設定なんだよね。
主人公は治安の悪い下町育ちの叩き上げ下院議員で、この度上院議員に立候補したという状況。
そしてヒロインは今は少しずつ頭角を現してきた将来有望な新進気鋭のダンサー。
この2人が偶然出会った(実は偶然じゃないんだけど)事で起こる波紋がー・・・という展開なんだけど
やたら思わせぶりな演出なのも手伝って「物凄いスリルとサスペンスがこの先展開するんだー!」って
序盤で無駄にテンションが上がっちゃうんだw

もっと軽やかな、楽しげな、ラブーな空気を全面に押し出してくれれば誤解しないで楽しめるのに~^^;
いや、まあ、この作りでも映画自体は結構面白く見れたからいいのかもしんないけど、
私かなり話が進むまで「いつ国家機密が登場するんだろ♪(ワクドキ」って思ってたぢゃん(誤爆)

これからご覧になる方は、間違えないようにネ!
本作は「ラブー!サスペンス」ですからっ!「ボーン」シリーズ系を期待したら負け組必至ですからっ!w
コメント (4)
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