そーいや、映画のレビュー書くの忘れてた!
足の靭帯損傷してから全く映画観に行かなくなっちゃって(最近の映画館って階段状になってるからさ、膝が悪いとあの段差降りるのがキツいんすよ)
映画館に通う習慣がなくなってみると…特に不便ないしなw
まーでもやっぱ映画観るの好きだし!今までみたいなペースじゃないかもしれないけどこれからもコツコツ観に行くよ!
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「イントゥ・ザ・ウッズ」
ディズニー映画。ぶっちゃけ予告編すらロクに観た事なかったけどTVのスポットCM位は観てて知ってましたよ。
ジョニー・デップが狼コスプレして(まーたキワモノ役かっ!)森の中で舌舐めずりしてるヤツですね。
で、本作は「赤ずきん」「ジャックと豆の木」「シンデレラ」「塔の上のラプンツェル」の4つのおとぎ話のキャラが登場するのですが…
話のあらすじとしては、隣家に住む魔女に呪いを掛けられて子供が出来なくなってしまったパン屋の若夫婦が狂言回し。ある日、件の魔女から数日後の夜までに黒い森に入って
その森の中で4つのアイテムを見つけて持って来たら子供を授けてやろう、と取引を持ち掛けられて、パン屋夫妻は森の中にアイテムを探しに行く。
魔女が指定した4つのアイテムを持っているのが↑上記に書いた4つのおとぎ話の主人公達、という絡み。
…って、映画が始まっていきなり「I wish~♪」とかって唄い出すからびっくらコイた!
え!この作品ってミュージカルだったんすか!?←それ位の事は事前に調べておけってか^^;
いやだってTVCMでもミュージカル感あんまり感じなかったよね?マジこれにはたまげたわ。
という訳でー、鑑賞後に調べた所、本作は同名タイトルのブロードウェー・ミュージカルが元ネタだったそうです!
て言うか、よく本作ディズニーが配給したわね。まあ登場人物的にディズニーが配給するのが筋っちゃー筋なのかもしんないけど、それにしても内容が(苦笑)
途中までは割と王道的「ディズニーらしいおとぎ話」進行なんですよね。問題は「物語的にはハッピーエンドになったその後」ですわw
エグいネタだよねぇ~、コレ親子で観に行ったおとーちゃんおかーちゃん「あっちゃー!」って思うんじゃないの?^^;
こういう「ブラックオチ」って好きな人は楽しいんだろーけど、ぶっちゃけ自分には相性あんまり良くなかったですね。
そして…ジョニ男目当てで観に来たファンには本作驚愕であろうと。あんなにTVCMではグイグイ前面に出してたのに登場時間の短い事短い事!www
「イミテーション・ゲーム エニグマと天才数学者の秘密」
事実に基づく物語。
第二次世界大戦中に「世界最強」「難攻不落」と呼ばれたドイツ軍の暗号「エニグマ」の解析に成功した英国人天才数学者アラン・チューリング氏の半生を描いた作品。
話は戦後数年後にチューリングが「ある犯罪」を犯した事で逮捕され、取り調べを受けている場面から始まる。
そこでチューリング本人の口から語られる過去…彼が第二次世界大戦中に秘密裏に行っていたドイツ軍の暗号「エニグマ」の解析にまつわる真実をあばいて行く
…というサスペンス仕立てになっている。
上に書いた通り&正に本作の映画のタイトル通り表向きの本作の柱ネタは勿論「如何にして暗号エニグマを解析したのか」を見せるサスペンスなんだけど
その縦軸に対してアラン・チューリング氏の生い立ち、彼のアイデンティティーのマイノリティに関わる問題に対する苦悩と葛藤、周囲との関わり、
そしてこの時代・国の背景、e.t.c... 様々な横糸が編み目のように絡みあって重厚なヒューマンドラマを作り上げている。
本作の主人公アラン・チューリング氏をベネディクト・カンバーバッチが超熱演!彼は先日観た「ホビット」でめっちゃおしゃべりな竜「スマウグ」のキャラを
モーションキャプチャーで演じられていた事で自分の中ではかなり記憶に新しいお名前なんですが、本作でアカデミー賞主演男優賞にノミニーされましたね。
惜しくも受賞は逃しましたが…本作観て、彼が主演男優賞でも良かったんじゃないの?と改めて思いましたよ。本当に素晴らしい熱演でした。
↑上には勿体ぶって書きましたが彼の生い立ちについてはちょっとググれば誰でも知る事が出来るので敢えてネタバレすると…彼は要するに「ゲイ」だったんですね。
そして自分は知らなかったんだけど、当時のイギリスでは「同性愛」は法律で禁じられていて同性愛者だとバレると逮捕・起訴されていたんですね!
もうビックリです。同性愛の何がいけないのか訳が分からないんですが…←こういう風に思う自分が要するに「イマドキの思考」という事なんでしょうね。
私個人は同性愛だとか性同一障害だとかそこら辺のマイノリティに関しては全く偏見がないのですが、今でもそういう性的なマイノリティに対して偏見や差別感を
持っている人は多いだろうと思います。TVでもてはやされている「オネエ」はあくまでも見世物としてのキワモノキャラだとしか捉えていない人ね。
さて、そんな彼のマイノリティを確立するに至った「初恋の人」との青春時代の回想が度々登場し、初恋の人の「突然の死」を持ってその想いを伝える事すら叶わなかった
チューリング氏の熱情が「エニグマ解析」という一大プロジェクトにぶつける事で昇華して行くというのか…昇華ではなく、「自分の想いを編み上げて行く」とでも言うのか。
彼はエニグマを解析するための「解析機」に初恋の人の名前を付けて、その解析機を完成させる為に力を注ぐ=初恋の人と睦み合うかのような時を過ごす。
チューリング氏自身の気持ちも、初めはゲームを始めるような感覚→「ゲーム」に集中し過ぎて周囲が見えなくなる(恋愛的倒錯)→周囲との軋轢を経た末に社会性が生まれ→
本当の意味で「エニグマ解析」こそがイギリスを救う事が出来る唯一の道なのだ、という正義へと昇華していく様がドラマティックに描かれていましたね。
実在する人物の話だからこその…晩年のチューリング氏の余りにも無情な扱い、そして非業の死を遂げるに至った彼の心情を思うと本当に切なく、悲しくなります。
彼は生まれる時代が早過ぎたのかもしれませんね。もし今実在していたらノーベル賞どころではなかったでしょうに…本当に心よりご冥福をお祈りします。
そして本作は久し振りに見応えのあるスリリングな展開の歴史ドラマでした。アカデミー賞脚本賞を受賞しましたよね。納得の作品です!
足の靭帯損傷してから全く映画観に行かなくなっちゃって(最近の映画館って階段状になってるからさ、膝が悪いとあの段差降りるのがキツいんすよ)
映画館に通う習慣がなくなってみると…特に不便ないしなw
まーでもやっぱ映画観るの好きだし!今までみたいなペースじゃないかもしれないけどこれからもコツコツ観に行くよ!
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「イントゥ・ザ・ウッズ」
ディズニー映画。ぶっちゃけ予告編すらロクに観た事なかったけどTVのスポットCM位は観てて知ってましたよ。
ジョニー・デップが狼コスプレして(まーたキワモノ役かっ!)森の中で舌舐めずりしてるヤツですね。
で、本作は「赤ずきん」「ジャックと豆の木」「シンデレラ」「塔の上のラプンツェル」の4つのおとぎ話のキャラが登場するのですが…
話のあらすじとしては、隣家に住む魔女に呪いを掛けられて子供が出来なくなってしまったパン屋の若夫婦が狂言回し。ある日、件の魔女から数日後の夜までに黒い森に入って
その森の中で4つのアイテムを見つけて持って来たら子供を授けてやろう、と取引を持ち掛けられて、パン屋夫妻は森の中にアイテムを探しに行く。
魔女が指定した4つのアイテムを持っているのが↑上記に書いた4つのおとぎ話の主人公達、という絡み。
…って、映画が始まっていきなり「I wish~♪」とかって唄い出すからびっくらコイた!
え!この作品ってミュージカルだったんすか!?←それ位の事は事前に調べておけってか^^;
いやだってTVCMでもミュージカル感あんまり感じなかったよね?マジこれにはたまげたわ。
という訳でー、鑑賞後に調べた所、本作は同名タイトルのブロードウェー・ミュージカルが元ネタだったそうです!
て言うか、よく本作ディズニーが配給したわね。まあ登場人物的にディズニーが配給するのが筋っちゃー筋なのかもしんないけど、それにしても内容が(苦笑)
途中までは割と王道的「ディズニーらしいおとぎ話」進行なんですよね。問題は「物語的にはハッピーエンドになったその後」ですわw
エグいネタだよねぇ~、コレ親子で観に行ったおとーちゃんおかーちゃん「あっちゃー!」って思うんじゃないの?^^;
こういう「ブラックオチ」って好きな人は楽しいんだろーけど、ぶっちゃけ自分には相性あんまり良くなかったですね。
そして…ジョニ男目当てで観に来たファンには本作驚愕であろうと。あんなにTVCMではグイグイ前面に出してたのに登場時間の短い事短い事!www
「イミテーション・ゲーム エニグマと天才数学者の秘密」
事実に基づく物語。
第二次世界大戦中に「世界最強」「難攻不落」と呼ばれたドイツ軍の暗号「エニグマ」の解析に成功した英国人天才数学者アラン・チューリング氏の半生を描いた作品。
話は戦後数年後にチューリングが「ある犯罪」を犯した事で逮捕され、取り調べを受けている場面から始まる。
そこでチューリング本人の口から語られる過去…彼が第二次世界大戦中に秘密裏に行っていたドイツ軍の暗号「エニグマ」の解析にまつわる真実をあばいて行く
…というサスペンス仕立てになっている。
上に書いた通り&正に本作の映画のタイトル通り表向きの本作の柱ネタは勿論「如何にして暗号エニグマを解析したのか」を見せるサスペンスなんだけど
その縦軸に対してアラン・チューリング氏の生い立ち、彼のアイデンティティーのマイノリティに関わる問題に対する苦悩と葛藤、周囲との関わり、
そしてこの時代・国の背景、e.t.c... 様々な横糸が編み目のように絡みあって重厚なヒューマンドラマを作り上げている。
本作の主人公アラン・チューリング氏をベネディクト・カンバーバッチが超熱演!彼は先日観た「ホビット」でめっちゃおしゃべりな竜「スマウグ」のキャラを
モーションキャプチャーで演じられていた事で自分の中ではかなり記憶に新しいお名前なんですが、本作でアカデミー賞主演男優賞にノミニーされましたね。
惜しくも受賞は逃しましたが…本作観て、彼が主演男優賞でも良かったんじゃないの?と改めて思いましたよ。本当に素晴らしい熱演でした。
↑上には勿体ぶって書きましたが彼の生い立ちについてはちょっとググれば誰でも知る事が出来るので敢えてネタバレすると…彼は要するに「ゲイ」だったんですね。
そして自分は知らなかったんだけど、当時のイギリスでは「同性愛」は法律で禁じられていて同性愛者だとバレると逮捕・起訴されていたんですね!
もうビックリです。同性愛の何がいけないのか訳が分からないんですが…←こういう風に思う自分が要するに「イマドキの思考」という事なんでしょうね。
私個人は同性愛だとか性同一障害だとかそこら辺のマイノリティに関しては全く偏見がないのですが、今でもそういう性的なマイノリティに対して偏見や差別感を
持っている人は多いだろうと思います。TVでもてはやされている「オネエ」はあくまでも見世物としてのキワモノキャラだとしか捉えていない人ね。
さて、そんな彼のマイノリティを確立するに至った「初恋の人」との青春時代の回想が度々登場し、初恋の人の「突然の死」を持ってその想いを伝える事すら叶わなかった
チューリング氏の熱情が「エニグマ解析」という一大プロジェクトにぶつける事で昇華して行くというのか…昇華ではなく、「自分の想いを編み上げて行く」とでも言うのか。
彼はエニグマを解析するための「解析機」に初恋の人の名前を付けて、その解析機を完成させる為に力を注ぐ=初恋の人と睦み合うかのような時を過ごす。
チューリング氏自身の気持ちも、初めはゲームを始めるような感覚→「ゲーム」に集中し過ぎて周囲が見えなくなる(恋愛的倒錯)→周囲との軋轢を経た末に社会性が生まれ→
本当の意味で「エニグマ解析」こそがイギリスを救う事が出来る唯一の道なのだ、という正義へと昇華していく様がドラマティックに描かれていましたね。
実在する人物の話だからこその…晩年のチューリング氏の余りにも無情な扱い、そして非業の死を遂げるに至った彼の心情を思うと本当に切なく、悲しくなります。
彼は生まれる時代が早過ぎたのかもしれませんね。もし今実在していたらノーベル賞どころではなかったでしょうに…本当に心よりご冥福をお祈りします。
そして本作は久し振りに見応えのあるスリリングな展開の歴史ドラマでした。アカデミー賞脚本賞を受賞しましたよね。納得の作品です!