「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」
今年のアカデミー賞作品賞受賞作。アレハンドロ・G・イニャリトゥ監督おめでとうございましたー!
で、ザクッとあらすじ…主人公のリーガン(マイケル・キートン)はかつて「バードマン」というヒーロー映画で一世を風靡したものの、その後は奮わず落ちぶれる一方。
そこでもう直ぐ開演になる自分が脚色を手掛けたブロードウェー舞台「愛について語るときに我々の語ること」に再起を賭けていた。
ところが出演役者が怪我で降板する事になり、代役でやって来たマイクは我が物顔で振る舞い(しかも彼の才能には圧倒されっ放し!)、更には娘のサムとも心の距離が
埋まるどころか離れる一方…次第にリーガンは自分の舞台の役柄に自らを投影するようになる。
本作、映画のほとんどのシーンが1カメラの長回し(実際に長回しではないのだろうけど、さもそのように見える演出がなされている)で撮られていて話題ですが、
映画の内容自体が「落ちぶれた役者が再起を賭けるブロードウェー舞台の裏側」を見せる体で劇中劇のシーン等も勿論盛り込んでいて、さも観客は劇中劇を見ながら
ブロードウェーの裏事情を見せる、という「舞台劇」を見ている錯覚を起こさせる。いや起きなくてもそういう錯覚を起こさせようとしているのだな、という意図を感じる。
その中でリーガンの焦燥、葛藤、軋轢、苦悩……心にうごめく負の感情達に支配されて、脳内に「バードマン」の声が聞こえるようになる。
そもそも映画冒頭からリーガンは宙に浮いていて、観てるコッチは「あぁ~?」って感じなんですが(コラコラ)その後も物飛ばしたり自分も飛び回ったり
基本やりたい放題な感じ。まあコレはリーガンの脳内活動を映像化しているんでしょうなぁ~と勝手に解釈して観ていたんですが、ラストシーンの娘の表情を見ると
どこからが現実でどこからが妄想なのか自分でもちょっと理解出来なくなって来るというね^^;
映画人・舞台人の「業界裏事情」を面白おかしく(それ程おもんなかったけどw)内輪ウケで見せる(撮り方も凝りに凝った)ブラック・ユーモアなんだと
個人的には解釈したんですが、何て言うか…全体の作りがさ、観てて心が病みそうだよ。特にあのドラムのBGMがさー、まあそういう不安感煽った感じも
敢えての監督の意図なんだろうけど、自分は正直余り肌が合わない作品だったなーと。
娘役のエマ・ストーンは輝いてたなぁ~。でも個人的にはマイク役のエドワード・ノートンのゲスっぷりが突き抜けてて全部持ってかれた感じですわw
「脳内ポイズンベリー」
水城せとなの人気コミックを実写映画化。原作コミック未読です。
神木隆之介君が大好きなので神木君目当てだけで鑑賞。
予告編観て「何か面白そうな設定だな」と思ったんだけど…話は真木ようこさん演じる主人公の「いちこ」が合コンで出会った7歳年下のイケメン男子・早乙女に一目惚れして
たまたま早乙女と偶然再会したいちこの脳内は大騒ぎ。脳内は会議室仕様になっていて「議長」「ポジティブ」「ネガティブ」「衝動」「記憶」の5人が
いちこの脳内会議室で早乙女に話しかけるべきか否かを喧々諤々で議論する…その後も事ある毎に脳内会議室ではパンク寸前のディスカッションが起こる、という感じ。
この「脳内会議」の設定は目新しいし観ていて面白い。
またそれぞれの脳内活動を演じている役者さんがみんなピッタリとハマってて安心して楽しめる。
勿論上に書いたけど自分は「神木君推し」なので、ポジティブ担当だった神木君ステキ!なんだけど、ネガティブ担当だった吉田羊さんのはじけっぷりが圧巻!
彼女、ホントにここ数年でグイグイ来てますよね。流石の舞台出身だけあって肝が据わってて表情豊かで観ているコッチも気持ちいい♪
時々脳内がパンク寸前になると天から真木ようこさん演じる(2役)脳内活動を圧倒する存在(エローいコスプレ♪)が現れるんだけど…アレは要するに「性的本能」ってヤツかw
と、まあなかなか脳内会議の様子は楽しく観れたんだけど、リアル(劇中での)のお話がなーんかピンと来ないっていうのかね^^;
脳内会議中は基本リアルの「いちこ」は目を見開いてフリーズしてる状態なんだけど、まあコレは映画だからかなり長い事フリーズしてるように見えちゃうけど
実際の所はほんの数秒の出来事なんでしょうね(脳内会議に時間が掛かってるから、観客はどうしても脳内会議の長さが=フリーズタイムに見えてしまう)
それにしても…冷静に考えて、この「いちこ」というキャラが30歳になったばかりとは言え、余りにも不思議ちゃんキャラに振り切ってると言うのかw
基本的に結婚考えたらもーちょっと条件ありきで越智さんに食い付くだろーよ7歳年下のフリーターとかねーわマジで、とスクリーン観ながら冷静に断を下していた私って
どんだけ脳内理路整然としてんだ、つーかそこまで打算でしか男を判断出来ない自分もどーなんだよ、とか色々考えさせられましたわね(苦笑
ちょっと本編の終わり方がモヤッと来る作りでした。こーゆー思わせ振りなのって最近はあんまり流行らない気がするぅー^^;
今年のアカデミー賞作品賞受賞作。アレハンドロ・G・イニャリトゥ監督おめでとうございましたー!
で、ザクッとあらすじ…主人公のリーガン(マイケル・キートン)はかつて「バードマン」というヒーロー映画で一世を風靡したものの、その後は奮わず落ちぶれる一方。
そこでもう直ぐ開演になる自分が脚色を手掛けたブロードウェー舞台「愛について語るときに我々の語ること」に再起を賭けていた。
ところが出演役者が怪我で降板する事になり、代役でやって来たマイクは我が物顔で振る舞い(しかも彼の才能には圧倒されっ放し!)、更には娘のサムとも心の距離が
埋まるどころか離れる一方…次第にリーガンは自分の舞台の役柄に自らを投影するようになる。
本作、映画のほとんどのシーンが1カメラの長回し(実際に長回しではないのだろうけど、さもそのように見える演出がなされている)で撮られていて話題ですが、
映画の内容自体が「落ちぶれた役者が再起を賭けるブロードウェー舞台の裏側」を見せる体で劇中劇のシーン等も勿論盛り込んでいて、さも観客は劇中劇を見ながら
ブロードウェーの裏事情を見せる、という「舞台劇」を見ている錯覚を起こさせる。いや起きなくてもそういう錯覚を起こさせようとしているのだな、という意図を感じる。
その中でリーガンの焦燥、葛藤、軋轢、苦悩……心にうごめく負の感情達に支配されて、脳内に「バードマン」の声が聞こえるようになる。
そもそも映画冒頭からリーガンは宙に浮いていて、観てるコッチは「あぁ~?」って感じなんですが(コラコラ)その後も物飛ばしたり自分も飛び回ったり
基本やりたい放題な感じ。まあコレはリーガンの脳内活動を映像化しているんでしょうなぁ~と勝手に解釈して観ていたんですが、ラストシーンの娘の表情を見ると
どこからが現実でどこからが妄想なのか自分でもちょっと理解出来なくなって来るというね^^;
映画人・舞台人の「業界裏事情」を面白おかしく(それ程おもんなかったけどw)内輪ウケで見せる(撮り方も凝りに凝った)ブラック・ユーモアなんだと
個人的には解釈したんですが、何て言うか…全体の作りがさ、観てて心が病みそうだよ。特にあのドラムのBGMがさー、まあそういう不安感煽った感じも
敢えての監督の意図なんだろうけど、自分は正直余り肌が合わない作品だったなーと。
娘役のエマ・ストーンは輝いてたなぁ~。でも個人的にはマイク役のエドワード・ノートンのゲスっぷりが突き抜けてて全部持ってかれた感じですわw
「脳内ポイズンベリー」
水城せとなの人気コミックを実写映画化。原作コミック未読です。
神木隆之介君が大好きなので神木君目当てだけで鑑賞。
予告編観て「何か面白そうな設定だな」と思ったんだけど…話は真木ようこさん演じる主人公の「いちこ」が合コンで出会った7歳年下のイケメン男子・早乙女に一目惚れして
たまたま早乙女と偶然再会したいちこの脳内は大騒ぎ。脳内は会議室仕様になっていて「議長」「ポジティブ」「ネガティブ」「衝動」「記憶」の5人が
いちこの脳内会議室で早乙女に話しかけるべきか否かを喧々諤々で議論する…その後も事ある毎に脳内会議室ではパンク寸前のディスカッションが起こる、という感じ。
この「脳内会議」の設定は目新しいし観ていて面白い。
またそれぞれの脳内活動を演じている役者さんがみんなピッタリとハマってて安心して楽しめる。
勿論上に書いたけど自分は「神木君推し」なので、ポジティブ担当だった神木君ステキ!なんだけど、ネガティブ担当だった吉田羊さんのはじけっぷりが圧巻!
彼女、ホントにここ数年でグイグイ来てますよね。流石の舞台出身だけあって肝が据わってて表情豊かで観ているコッチも気持ちいい♪
時々脳内がパンク寸前になると天から真木ようこさん演じる(2役)脳内活動を圧倒する存在(エローいコスプレ♪)が現れるんだけど…アレは要するに「性的本能」ってヤツかw
と、まあなかなか脳内会議の様子は楽しく観れたんだけど、リアル(劇中での)のお話がなーんかピンと来ないっていうのかね^^;
脳内会議中は基本リアルの「いちこ」は目を見開いてフリーズしてる状態なんだけど、まあコレは映画だからかなり長い事フリーズしてるように見えちゃうけど
実際の所はほんの数秒の出来事なんでしょうね(脳内会議に時間が掛かってるから、観客はどうしても脳内会議の長さが=フリーズタイムに見えてしまう)
それにしても…冷静に考えて、この「いちこ」というキャラが30歳になったばかりとは言え、余りにも不思議ちゃんキャラに振り切ってると言うのかw
基本的に結婚考えたらもーちょっと条件ありきで越智さんに食い付くだろーよ7歳年下のフリーターとかねーわマジで、とスクリーン観ながら冷静に断を下していた私って
どんだけ脳内理路整然としてんだ、つーかそこまで打算でしか男を判断出来ない自分もどーなんだよ、とか色々考えさせられましたわね(苦笑
ちょっと本編の終わり方がモヤッと来る作りでした。こーゆー思わせ振りなのって最近はあんまり流行らない気がするぅー^^;