天網恢恢疎にして漏らさず

映画レビューを中心に(基本ネタバレバレです)スキーやグルメ他、日々どうでもいいような事をダラダラと綴っています。

【映画】「TITANE チタン」@25作目

2022年04月07日 | 映画感想
「TITANE チタン」

第74回(2021年)カンヌ国際映画祭パルムドール受賞作。
メガホンを取ったのはまだ30代の若き新進気鋭の女流監督ジュリア・デュクルノー氏。多分彼女の作品を観るのは本作が初めてだと思う。

あらすじ
幼いころ交通事故に遭い頭部にチタンプレートを埋め込まれたアレクシア(アガト・ルセル)は、それ以降車に対して異常なほどの執着心を示し、危険な衝動を抑えられなくなる。やがて行き場すら失った彼女は、10年前に息子が失踪し今は一人で暮らす消防士のヴィンセント(ヴァンサン・ランドン)と出会う。彼の保護を受けながら二人は一風変わった共同生活を始めるが、アレクシアの体にはある秘密があった。(Yahoo!Movieから丸パク)

コレは…相当観る人選ぶ手合いだろーなーw
色々とシュールな展開過ぎて「えええええ」って思いながら観てましたが…まずその上記のあらすじの言葉を紐解いて行きますとだね、アレクシアは幼少期に事故がきっかけで脳みそにチタンプレート埋め込まれた事である意味サイコパス化して「車を性的対象として扱う」ようになる訳ですな。そしてそれは車にも以心伝心…もう世の中はジェンダーレス・オブ・ジェンダーレスの時代、男女の垣根?そんなレベルではないのです!遂に人は生き物すらを乗り越えて「人間×無機物」の性愛が可能となったのDEATH✨

あはははは!

いやもう何処からツッコミ入れていいのか分からないけど主人公のアレクシアはお車さんから突っ込まれて(ヲイ下品が過ぎるゾ)なんと妊娠までしてしまうのDEATH!
この展開は考えてなかったなぁ~。コレ最後どういう落としどころ(オチ)になるんだろ、って妊娠が分かったトコロでちょっと興味出て来ますわねw
それに、どういう訳だかアレクシアはとりあえず出会った人を片っ端から殺して行く。いやコレいつからやってんだよ、と思うんだけど途中でニュース番組が流れてるシーンで「連続殺人事件が~犯人の手がかりも無く~」ってアナウンス流れてくるから、映画のシーン以前に既に数年に渡ってしょっちゅう人殺して歩いてたってヤツか?^^;
あんなに杜撰な(ほぼ無計画に)殺人してて今まで足が付かなかった事の方が驚きなんだけどさ、まあそれもようやく殺し損ねて逃げられたヤツが出て来て遂に素性が割れて指名手配になっちゃう訳ですよ。ここからの展開がまたシュールで笑うw

逃走するのに逃げ場がなくなって来て困ったアレクシアは、一人息子が幼い頃に失踪してしまい以降離婚もして現在孤独に生きている消防士のおっさんのトコロにその失踪した息子を装って(←コレも相当無理があるんだけど!)転がり込んでいくんですが…この辺りから本作の様子がちょっと変わってくるんですよね。ここまでほぼキチ○イサイコパス一辺倒の話だったのが、遂には長年満たされなかった親子愛の求道を描くスペクタクルラブストーリーとなって行くのです!
わー書いちゃったー!ちょっと(だいぶ)違うかもしんないなー(ヲイ)まあいいや、でもね、何か明らかに頭おかしい話なんだけどw最終的にこの消防士のおっさんとアレクシアが本物の親子のような「尊い存在」に昇華されていくんですよホントですよちょっと盛ったかもしんないけどまあどーでもいいじゃないですか!^^;

いやぁースゴい話だったなー。
話もスゴいけどコレ演じた役者さん相当大変だったんじゃないかなー。アレクシアを演じたアガト・ルセルさん、自分全く知らない女優さんですが本編の6割以上はほぼ全裸レベルでしかも特殊メイクで妊婦さん演じていらっしゃって…物凄い迫力でしたよ。ただただ「狂気がエグい!」って感じでした。

そして例の「お車さんのお子を身籠もってしまった」オチがどーなるのか…気になる方は是非劇場に足運んで欲しいなーw
コメント
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