天網恢恢疎にして漏らさず

映画レビューを中心に(基本ネタバレバレです)スキーやグルメ他、日々どうでもいいような事をダラダラと綴っています。

【映画2024】「ボルテスV レガシー」@54作目

2024年10月18日 | 映画感想
「ボルテスV レガシー」

子供の頃夕方のアニメ再放送の時間に見てた記憶があるんだよなー。そんなクッソ懐かしいタイトルなんですが、なんと本作実写版!しかも製作したのがフィリピン!!
…という情報は事前に映画系YouTuberさんが話題にしていたので「は?なんでフィリピン???」と思ってはいたんだけど、なんでもフィリピンでは放送開始された1978年からずっと大人気の伝説的番組扱いされているそーで、ボルテスV愛が高まり過ぎて遂に2023年に実写版TVドラマを作っちゃったんだそーですわ。で、そのTVドラマ版を再編集して映画化されたモノが本作なんだそうで。
因みに日本公開に際してフィリピンで公開したものから更にブラッシュアップして新たにシーンを加えたり再編集を施して「超電磁編集版」となっているそうだ!
超電磁編集版って…なに!?意味分かんないけどもう笑うしかねーわなw


あらすじ
ボアザン星のプリンス・ザルドス率いる軍隊が地球を襲撃。通常の兵器ではまったく歯が立たないなか、スティーブ、ビッグ・バート、リトル・ジョンのアームストロング3兄弟とマーク・ゴードン、ジェイミー・ロビンソンの5人は、秘密裏に製造されていた5機のマシンに乗り込んで出撃する。敵は勝利を確実にするため、より強大な獣型ロボット「ビースト・ファイター」を繰り出す。5人はそれに対抗するべく「レッツ・ボルトイン!」のかけ声とともにマシンを合体させ、巨大な人型ロボット「ボルテスV」となって立ち向かう。(映画.comから抜粋)

驚くなかれ…ぶっちゃけ出来がかなりいい!
そりゃーさ、VFX技術だの何だの言い出したらハリウッドさんに勝てる訳ないんですが、それでも割とちゃんと作ってるんですよ。なんなら見応えあるんですよw
正直言うと本作の映画化の話聞いた時に「ネタかwこりゃートンデモ映画好きの自分が見逃す訳にはいかないなぁ~(ウキウキ」くらいの感じだったんですよ。ぶっちゃけ言って本作の魅力は「どんだけ笑わせて(苦笑込みで)くれるのか」が勝負だろう位に思ってた。要は完全にナメてんですね。
これがねー、低予算ながら一生懸命リアリティ出そうと頑張っているのが凄く伝わって来るんです。大真面目にボルテスVの素晴らしさを世界に知らしめたい!という愛がビシビシと伝わって来るんですよ。もうね、茶化してる場合じゃーないですフィリピン人の皆さんネタ扱いしてすんませんでした!

そして…フィリピン人俳優さんってほぼ全く知らなかったんですが…イケメンが多い!!←ココ重要✨
映画始まっていきなり敵役のボアザン星のプリンス・ザルドスが登場するんだけど「え、なにこの超絶イケメン(トゥンク…」ですわ!て言うか明らかにヒーロー達よりもこのプリンスがぶっちぎりで一番イケメンだろーがっ!💦
そしてダレノガレ明美さん似のアームストロングファミリーのおかん。チーム・ボルテス(←って勝手に命名してるしw)の紅一点のヒロイン・ジェイミー(いかにも今後スティーブとマークがジェイミーを巡ってバトる展開になる予感が満載!)と美女揃いなのも眼福。

更に…日本人に刺さるニクい演出…劇中で初めてチーム・ボルテスが「レッツ・ボルトイン!」して合体するシーンでボルテスVの主題歌が…ちゃんと日本語歌詞のまま流れるんですよ!コレ劇場で見てる時は「え!堀江美都子さんやん!」って感動してぷち泣いちゃったけど、後で調べたらフィリピン人の歌手の方が歌っていらっしゃるそうだ…いやー全然分からんかった目茶苦茶日本語の発音ネイティブ+声も堀江美都子さんに似てる。て言うか自分吹替版じゃなくてタガログ語(日本語字幕版)で鑑賞したんだけど、この楽曲って日本語歌詞でもフィリピンの方には分かって頂けている、という事なんですかね?だとしたらちょっと…いやかなり嬉しい✨

後さ…かつて「ぷちロボットアニメヲタ」だった自分的に言うと、敵のロボット(ビースト・ファイター)のデザインがかなりしっかりしてて…正直カッコ良かったよ。何なら主人公のボルテスVよりもカッコイイやんか!位は思った(苦笑)
でもね、コレも日本人に刺さる要素だと思うけど、魅力的な宿敵が登場するのもロボットアニメの重要な要素だと思うんだ。だからプリンス・ザルドスが主人公達よりもカッコイイのも高得点だしメカデザインが秀逸なのも、そして敵ながら何やら浪花節っぽい?裏事情がありそうな雰囲気を醸し出しているのもなにもかも刺さりまくった。

それからボルテスVが最後にトドメを刺す伝家の宝刀「天空剣」の演出…天から稲妻が降り注ぐように天空剣に集まり、それでビースト・ファイターをV字に切り込み、最後にビーストの爆発と共に現われる輝くVの印…あのシーンを見ればかつての子供達の誰もがカタルシスを感じる事間違いなし。
そして…本作クライマックスの昭和感よ…こんなん号泣するやん!絶対泣かせに入ってるクサいヤツやん~って分かっててもそれでも泣くわ。子供の泣き顔はマジ卑怯やぞ!💦

…と、そんなこんなでね、きっと本作を子供時代にリアタイまたは再放送で見まくってた世代のかつての子供達(現:オジ&オバ)はかなりの満足度だと思います!が、元ネタ知らない世代の人達には本作は「やっすい予算で作った子供騙しのC級特撮モノ(昭和感がウリのカルト系)」程度にしか感じないのかもしれません(苦笑)
でもね、もし本作観て「昭和のロボットアニメ」に興味が出た若人達よ…今からハマったって遅くないんだぜ!何なら一周してこれからまたブーム来るかもヨw



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