天網恢恢疎にして漏らさず

映画レビューを中心に(基本ネタバレバレです)スキーやグルメ他、日々どうでもいいような事をダラダラと綴っています。

【映画2024】「ジョーカー フォリ・ア・ドゥ」@53作目

2024年10月11日 | 映画感想
「ジョーカー フォリ・ア・ドゥ」

2019年に公開されその年の米アカデミー賞でホアキン・フェニックスがアメコミキャラ初の主演男優賞を受賞した超話題作「ジョーカー」の続編。監督・主演共に前作から続投しており、更に本作ではガガ様ことレディー・ガガが「ハーレイ・クイン(後の、本作中での役名はリー)」役で出演しているのも大変話題になっています。


あらすじ
理不尽な世の中で社会への反逆者、民衆の代弁者として祭り上げられたジョーカー。そんな彼の前にリーという謎めいた女性が現れる。ジョーカーの狂気はリーへ、そして群衆へと伝播し、拡散していく。孤独で心優しかった男が悪のカリスマとなって暴走し、世界を巻き込む新たな事件が起こる。(映画.comの解説から抜粋)

Yahoo!検索情報の映画解説部分にあらすじの表記がなかったのでやむなく映画.comさんの解説からあらすじらしき部分だけ抜粋して載せましたが、コレもあらすじを表記しているとは言い難い、というか内容にほぼ触れてませんね。まあコレは敢えてなんだろうなぁ~劇場公開前に映画の詳細を知られたくなかったのだろうという意図を感じました。
と言うわけで、いつもサラッと突然のネタバレ&オチバレを書いてしまう当BLOG、以降は本作を未鑑賞で楽しみにしている方はスルー推奨 or 自己責任でドゾー

ま、とはいうもののね、本国アメリカさんの方が若干早く劇場公開が始まっているのでなんとなーく情報は入ってくる訳でして…その中でも一番の問題部分が「どうやら本作はミュージカル仕立て(ガガ様がご出演されている訳ですし)らしい」という事でしょう。
そして「前作のファンには到底受け入れられない内容」だの「ロッテントマト(米映画批評サイト)で爆死している」だの…こりゃーどーなんだろーな、と💦

…相変わらず前振り長くなりましたが、で、結局のトコロ自分的にどーだったのかと言うと、「正直、思ってたんとかなり違った」という感じですかね。
因みに自分、前作の「ジョーカー」も勿論劇場で鑑賞していますが、そもそも前作自体にそこまでの思い入れがないんですよね。それよりもその更に前のバットマンシリーズ作品の「ダークナイト」のジョーカー…ヒース・レジャーが演じたジョーカーに圧倒的心酔派なんですわ。だからどっちかと言えばアンチ・ホアキン?そこまでの拒絶感もないけど(苦笑)
もうここから先は完全に自分が勝手に予想してた(期待していた)展開なんだけど…てっきり続編の本作では運命の恋人ハーレイ・クインと出会って、彼女の手引きで脱獄して益々邪悪な「ゴッサムシティのダークアイコン」となりド貧民達のカリスマとして更に悪ノリパフォーマーとして君臨し…みたいな事になるんだろう(うひょひょ♪)とか想像してたんよね。
それがさ…蓋を開けたら元のクソショボおじさんの悪あがきみたいになっててめちゃくちゃ肩透かし食らった感💦

いや、自分が期待してた展開になってなかったからって文句を言う筋合いなんぞないのでそこはもう仕方の無い事なんですよ。
それで問題の「ミュージカルシーン」なんですが、これがまた微妙で…本来ミュージカルってその時の場面の登場人物の心情だったりセリフを語る代わりに歌と踊りで表現している、という形だと思うんですが、そういう意味では本作はミュージカルとはちょっと違っていて、あくまでもミュージカルシーンというのはアーサー(←あ、ジョーカーの中の人の本名ね)の脳内妄想シーン部分をミュージカルで表現している、という体で、実際にミュージカルシーンの出来事が起こっている訳ではないのです。だから観ていて最初の頃はかーなーりー混乱するんですが、余りにもストーリーと全く関係ないミュージカルシーンが突拍子も無く始まるのでそのうち「あ、コレって要するに脳内妄想って事か」と誰もが察しが付くようにはなっていました。

それで本作の内容としては端的に言えば「前作でとっ捕まった後、医療刑務所(だろう)に収監されたジョーカーことアーサーが起訴されて裁判に掛けられる」という単なる法廷ドラマなのです。それで収監されていた医療刑務所の軽症者病棟で知り合ったリー(ガガ様)と恋仲になり…と言うよりもリーは最初から「ジョーカー」というキャラに心酔していてあの憧れだったジョーカーと知り合えてウフフキャハハ✨なのでアーサーにしてみれば降って湧いたようなモテキ到来状態な訳です。
コレは後にジョーカーはリーの憧れたジョーカーではなくただの冴えないオジサンだったのだ、と分かってしまった彼女からけんもほろろの扱いを受けてぷちお気の毒でした💦

と、そんな訳で、紐解けばとても単純でつまらないお話なのですが(ヲイコラ)、アーサーがやっぱり前作の最初のアーサーのまんまだったのだ、と開き直るまでにあーでもないこーでもないと「妄想シーン」という名のミュージカルをぶっ叩き込んで来るのでその度に話がぶち切れて段々イライラして来ましたわね💢
まあコレに関してはガガ様ファンなら多少は楽しめるだろうと思います。ガガ様のパフォーマンスを楽しむ映画なのだ、と割り切ればなかなかイケるんちゃうか?

それにしてもこの結末…本作はあくまでもDCEU(DCエクステンデッド・ユニバース)には属していない独立した作品だと言われているそうですので本作に関してはもう続編を制作する意図はないという事でOKなんだろうけど…観てるコッチはさ、言うても歴代のバットマンシリーズとかと並べて考えちゃうし並べて観ちゃう訳で。
いつまでもしつこいって言われるの承知で書いちゃうけどさ…やっぱヒース・レジャーのジョーカーが史上最高だったよ、うん。本当に無念だ。

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