「キッズ・オールライト」
ゴールデングローブ賞のコメディ部門作品賞とアネット・ベニングが主演女優賞を受賞した作品。
アカデミー賞でも作品賞と主演女優賞にノミニーされたけど、残念ながら受賞は出来ませんでしたね。
アメリカでは精子バンクから精子提供を受けて、戸籍上の夫婦でなくとも人工授精で出産する事が認められている。
だからレズビアンカップルだったら少なくとも「自分の血を半分受け継ぐ紛れもない我が子」を産む事は可能。
そんな訳で、本作もそういう精子バンクから精子提供を受けて子供を産んだレズビアンカップルファミリーの
ある事件(謎)を題材にしている。
女性同士だからどちらも子供を産む事が出来る訳で、だから本作でもカップル両方が子供を1人ずつ出産している。
「家族の絆」を大切にしたかったのだろう、2人とも同じ男性の精子を提供してもらって出産しているので
2人の子供は正真正銘の「異母姉弟」という関係。
話は、子供達が(特に弟)自分の生物学上の父親がどんな人なのか知りたいと願って、18歳になってドナーと
直接連絡が取れるようになった姉に頼んで父親と交流を持つようになる。その事が母親2人にバレてしまうものの、
子供達の希望もあり結局はドナーだった男性と家族ぐるみの付き合いをするようになるのだが・・・って感じ。
本作の設定が何故レズビアンカップルじゃなくてはいけないのか?よく判らないんだけど
でもこの家族・カップルが抱えている問題は普通の夫婦・カップル・親子間にも当てはまる事ばかり。
だから本作に登場する誰かしらに自分の立場を当てはめて同調出来るんじゃなかろうかと思う。
私は個人的にジュリアン・ムーア演じる「ジュールズ」がドナーだった男性「ポール」に対して
「無言は否定の意味だと思っていたの」と語るシーンが凄く印象に残った。
ジュールズとニック(アネット・ベニング)は長い間レズビアン・カップルとして幸せに暮らしていたものの
2人の関係は長く「医師として働き家計を支えるニックと家の中の家事全般を引き受けるジュールズ」という
力関係が出来上がっていて、多分ジュールズ本人もそれに関して特に考えた事がなかったのだろうと思う。
映画の冒頭でジュールズが新たな事業を起こす為に中古のトラックを買ってきて、それを見咎めたニックは
ジュールズが仕事を始める事に関してあまりいい顔をしない・・・というシーンが出て来る。
ニックは自分が一家の稼ぎ頭になる事で「一家の長」になろうしている。一家の長として家族を自分の意のままに
コントロールしたいという欲求がスクリーンからも透けて見える。
だから娘に対しても高圧的で自由な選択権を与えないし、パートナーのジュールズに対しては社会性の部分に関し
否定的な評価をして彼女を精神的に自分の配下に置こうとしている態度がアリアリと見える。
そんなこんなで長い事ニックに否定されて生きて来たジュールズが、初めて「仕事」でポールに認めてもらえて
目の前の霧が晴れたかのような晴々とした笑顔で「他人から認められる喜び」を噛みしめている姿が印象的に写った。
何故なら・・・うちのダーが全くこの映画のニックと同じタイプの人間だから(苦笑)
そんな訳で途中までかなり面白く見ていたんだけど・・・本作クライマックス以降が何ともかんとも^^;
なーんか納得いかない終わり方だったんですよね。
あんまり書くとオチバレになっちゃうからもどかしいんですが、すっごいモヤモヤするんですわ。
ニックは娘ともちょっと険悪な感じになってたんだけど、娘は大学進学で寮に入る事が決まっていたので
入寮する→別居で物理的に離れるからムリヤリ子離れ、という感じでまあそんなもんかな~って感じがするけど
ジュールズとの関係に関してはどーにもこーにもスッキリしなくて気持ち悪い。
結局ニック自身の問題は?彼女には全く問題がなくて周囲だけが悪かったのか???
どーも尻の座りの悪い終わり方でしたね。途中までは「久々の大当たり映画、キター!」と思ってたのに。勿体無い!
-------------------------------------------------------------------------------------------------
ところで本作を上映してるのが「スターキャット」という地元のケーブルTV会社が運営してる映画館なんですがね、
私はもう10年位ずーっとココの有料会員になっていたんですよ。
で、前にココでネタにしたけど今年の3月から有料会員の条件が大幅に変更になったんですよね。
今月が有料会員の更新月なんですよ。今月中に更新しないと今までスタンプ押して貰ってた分がパーになる。
でも2500円→5000円、倍になるのは流石に高いよなぁ~どうしようかなぁ~・・・と悩みつつ、結局更新する事に。
これがさー
まず、去年までは年会費2500円払うと映画の無料鑑賞券2枚貰えたんだよね。
ぶっちゃけコレだけで年会費分ペイ出来て儲かる位だから、有料会員になった方が絶対にお得だった。
ところが今年からは5000円払ったのに無料鑑賞券は1枚しか貰えなかった。
しかもそれは「去年まで会員だった人で、スタンプが押してある人だけ」らしい。(規約を読む限り)
って事は、新規入会した人は無料鑑賞券が1枚も貰えないって事?だよね?
それから、会員証が今までは紙で、映画を1本見る毎にスタンプを1つ押してくれたんですよ。
それで6本見ると会員証を新しくしてくれて、スタンプが一杯になった会員証はそのまま無料鑑賞券になったんですわ。
シネコンでも結構あるサービスだよね「6本見ると1本無料」ってヤツ。
それが・・・新しい会員証はプラスチック製になっていた。スタンプを押す場所はない。
そして見たトコロ磁気テープもないただのプラスチックカード。だからカードに鑑賞情報を記憶する訳でもなさそう。
コレって、要するに何本見ようが無料鑑賞特典はもらえない、という事ですよね?
一応頂いた会員規約と会員特典を隅から隅まで読んだけど、無料鑑賞特典については一切触れられてなかった。
ただ、今年からは有料会員になると常に映画が1本1000円で見られる。
曜日に関係ないから土日でもいつでも1000円。その代わり他のサービスが一切なくなったらしい。
(映画館の売店の飲み物が割引になるとかショボいサービスだけは継続らしいですが)
・・・まあ、今年は更新しちゃったから1本1000円で見ますよ。見ますけどね、
来年以降も同じ条件だったら、もう今年限りで会員更新するのは止めにするわ(怒)
冷静に考えて、私元々平日の昼間にしか映画見に行かないから「土日でも1000円で見られる」というのは
何のセールストークにもならないんだよね。
元々のレディースデーである木曜日のお昼に毎週映画見に行けばいいだけだもん。
5000円も払ってバカみたいだよな。全く。
どうしてこんなケチ臭い規約に変えちゃったんだろー。そんなに儲かってないのかなぁ(薄涙)
公式サイトの「上映スケジュール」も前はちゃんとサイト内で見れたのに、今はショボいPDFファイルに変わってるし。
マジであの映画館潰れるんじゃないだろーなー?^^;
ゴールデングローブ賞のコメディ部門作品賞とアネット・ベニングが主演女優賞を受賞した作品。
アカデミー賞でも作品賞と主演女優賞にノミニーされたけど、残念ながら受賞は出来ませんでしたね。
アメリカでは精子バンクから精子提供を受けて、戸籍上の夫婦でなくとも人工授精で出産する事が認められている。
だからレズビアンカップルだったら少なくとも「自分の血を半分受け継ぐ紛れもない我が子」を産む事は可能。
そんな訳で、本作もそういう精子バンクから精子提供を受けて子供を産んだレズビアンカップルファミリーの
ある事件(謎)を題材にしている。
女性同士だからどちらも子供を産む事が出来る訳で、だから本作でもカップル両方が子供を1人ずつ出産している。
「家族の絆」を大切にしたかったのだろう、2人とも同じ男性の精子を提供してもらって出産しているので
2人の子供は正真正銘の「異母姉弟」という関係。
話は、子供達が(特に弟)自分の生物学上の父親がどんな人なのか知りたいと願って、18歳になってドナーと
直接連絡が取れるようになった姉に頼んで父親と交流を持つようになる。その事が母親2人にバレてしまうものの、
子供達の希望もあり結局はドナーだった男性と家族ぐるみの付き合いをするようになるのだが・・・って感じ。
本作の設定が何故レズビアンカップルじゃなくてはいけないのか?よく判らないんだけど
でもこの家族・カップルが抱えている問題は普通の夫婦・カップル・親子間にも当てはまる事ばかり。
だから本作に登場する誰かしらに自分の立場を当てはめて同調出来るんじゃなかろうかと思う。
私は個人的にジュリアン・ムーア演じる「ジュールズ」がドナーだった男性「ポール」に対して
「無言は否定の意味だと思っていたの」と語るシーンが凄く印象に残った。
ジュールズとニック(アネット・ベニング)は長い間レズビアン・カップルとして幸せに暮らしていたものの
2人の関係は長く「医師として働き家計を支えるニックと家の中の家事全般を引き受けるジュールズ」という
力関係が出来上がっていて、多分ジュールズ本人もそれに関して特に考えた事がなかったのだろうと思う。
映画の冒頭でジュールズが新たな事業を起こす為に中古のトラックを買ってきて、それを見咎めたニックは
ジュールズが仕事を始める事に関してあまりいい顔をしない・・・というシーンが出て来る。
ニックは自分が一家の稼ぎ頭になる事で「一家の長」になろうしている。一家の長として家族を自分の意のままに
コントロールしたいという欲求がスクリーンからも透けて見える。
だから娘に対しても高圧的で自由な選択権を与えないし、パートナーのジュールズに対しては社会性の部分に関し
否定的な評価をして彼女を精神的に自分の配下に置こうとしている態度がアリアリと見える。
そんなこんなで長い事ニックに否定されて生きて来たジュールズが、初めて「仕事」でポールに認めてもらえて
目の前の霧が晴れたかのような晴々とした笑顔で「他人から認められる喜び」を噛みしめている姿が印象的に写った。
何故なら・・・うちのダーが全くこの映画のニックと同じタイプの人間だから(苦笑)
そんな訳で途中までかなり面白く見ていたんだけど・・・本作クライマックス以降が何ともかんとも^^;
なーんか納得いかない終わり方だったんですよね。
あんまり書くとオチバレになっちゃうからもどかしいんですが、すっごいモヤモヤするんですわ。
ニックは娘ともちょっと険悪な感じになってたんだけど、娘は大学進学で寮に入る事が決まっていたので
入寮する→別居で物理的に離れるからムリヤリ子離れ、という感じでまあそんなもんかな~って感じがするけど
ジュールズとの関係に関してはどーにもこーにもスッキリしなくて気持ち悪い。
結局ニック自身の問題は?彼女には全く問題がなくて周囲だけが悪かったのか???
どーも尻の座りの悪い終わり方でしたね。途中までは「久々の大当たり映画、キター!」と思ってたのに。勿体無い!
-------------------------------------------------------------------------------------------------
ところで本作を上映してるのが「スターキャット」という地元のケーブルTV会社が運営してる映画館なんですがね、
私はもう10年位ずーっとココの有料会員になっていたんですよ。
で、前にココでネタにしたけど今年の3月から有料会員の条件が大幅に変更になったんですよね。
今月が有料会員の更新月なんですよ。今月中に更新しないと今までスタンプ押して貰ってた分がパーになる。
でも2500円→5000円、倍になるのは流石に高いよなぁ~どうしようかなぁ~・・・と悩みつつ、結局更新する事に。
これがさー
まず、去年までは年会費2500円払うと映画の無料鑑賞券2枚貰えたんだよね。
ぶっちゃけコレだけで年会費分ペイ出来て儲かる位だから、有料会員になった方が絶対にお得だった。
ところが今年からは5000円払ったのに無料鑑賞券は1枚しか貰えなかった。
しかもそれは「去年まで会員だった人で、スタンプが押してある人だけ」らしい。(規約を読む限り)
って事は、新規入会した人は無料鑑賞券が1枚も貰えないって事?だよね?
それから、会員証が今までは紙で、映画を1本見る毎にスタンプを1つ押してくれたんですよ。
それで6本見ると会員証を新しくしてくれて、スタンプが一杯になった会員証はそのまま無料鑑賞券になったんですわ。
シネコンでも結構あるサービスだよね「6本見ると1本無料」ってヤツ。
それが・・・新しい会員証はプラスチック製になっていた。スタンプを押す場所はない。
そして見たトコロ磁気テープもないただのプラスチックカード。だからカードに鑑賞情報を記憶する訳でもなさそう。
コレって、要するに何本見ようが無料鑑賞特典はもらえない、という事ですよね?
一応頂いた会員規約と会員特典を隅から隅まで読んだけど、無料鑑賞特典については一切触れられてなかった。
ただ、今年からは有料会員になると常に映画が1本1000円で見られる。
曜日に関係ないから土日でもいつでも1000円。その代わり他のサービスが一切なくなったらしい。
(映画館の売店の飲み物が割引になるとかショボいサービスだけは継続らしいですが)
・・・まあ、今年は更新しちゃったから1本1000円で見ますよ。見ますけどね、
来年以降も同じ条件だったら、もう今年限りで会員更新するのは止めにするわ(怒)
冷静に考えて、私元々平日の昼間にしか映画見に行かないから「土日でも1000円で見られる」というのは
何のセールストークにもならないんだよね。
元々のレディースデーである木曜日のお昼に毎週映画見に行けばいいだけだもん。
5000円も払ってバカみたいだよな。全く。
どうしてこんなケチ臭い規約に変えちゃったんだろー。そんなに儲かってないのかなぁ(薄涙)
公式サイトの「上映スケジュール」も前はちゃんとサイト内で見れたのに、今はショボいPDFファイルに変わってるし。
マジであの映画館潰れるんじゃないだろーなー?^^;