天網恢恢疎にして漏らさず

映画レビューを中心に(基本ネタバレバレです)スキーやグルメ他、日々どうでもいいような事をダラダラと綴っています。

【映画】「1秒先の彼女」@24作目

2021年07月02日 | 映画感想
「1秒先の彼女」

台湾映画。台湾映画観るの久し振りかもしれないなー。
本作は2020年の台湾版アカデミー賞(金馬奨)で作品賞含む主要5部門を受賞したという…もう昨年ぶっちぎりの評価だったという事ですわね。
ちな上にも書いてるけど台湾映画久し振りなので役者さんだーれも知らん。監督さんすら知らん。知らなくたっていいだろーよ映画は知識勝負だけぢゃねーし!💦

あらすじ
郵便局に勤めるアラサーのシャオチー(リー・ペイユー)は、仕事もプライベートもパッとしない。台湾では七夕の日は「七夕バレンタインデー」と呼ばれ、恋人同士で過ごすのが一般的。ある日、シャオチーはダンス講師のウェンソン(ダンカン・チョウ)と出会い、七夕バレンタインデートをすることになるものの、朝起きるとなぜかバレンタインの翌日になっていた。(Yahoo!Movieから丸パク)

コレは面白い!ナルホド台湾でぶっちぎりの評価だったのも頷ける。
主人公の「彼無し独身パッとしないアラサー女子・シャオチー」を演じているリー・ペイユーさんがとってもチャーミング。確かに目を見張るような超絶美人ではないけれど表情がクルクルとよく変わって、きっとわざとブチャイク顔作ってるんだろーけど、それが嫌味でなくCUTEで愛らしい。

自分は台湾の風習を全く知らなかったんだけど、台湾では旧暦の七夕も「バレンタインデー」扱いで恋人同士がデートをする習わしがあるんだそうだ。
それで、シャオチーはひょんな事で出会ったダンス講師・ウェンソン(イケメン)からグイグイ来られて「まさかのモテキ来たー!」的に舞い上がるものの、誘われて楽しみにしていた七夕デートが朝目覚めたら1日消えていて七夕の翌日になっていた、しかもただ部屋で寝てただけなのに何故か全身こんがり日焼けしてる、という謎展開。
その前に大前提としてシャオチーは子供の頃から超せっかちでいつも皆より1テンポ速く反応するという習性がある。そして本作に登場するもう1人の青年、シャオチーが勤める郵便局に毎日1通ずつ手紙を送る為に切手を買いに来る男・グアタイ(リウ・グァンティン)が本作の重要なキーを握っている。グアタイはシャオチーとは真反対で子供の頃から皆と常に1テンポ動作が遅れる習性。
話は先ずシャオチーの視点で進んで行き、途中からグアタイ青年の視点で「何故シャオチーの七夕バレンタインデーが消えてしまったのか。何故日焼けしているのか」の答え合わせ編が始まるという2段構えの展開になっている。

前編の「シャオチー編」で色んなヒントが出て来て、シャオチー自身も「失った七夕バレンタイン」の行方を捜して右往左往しながら少しずつヒントを手繰り寄せていいところまで核心に近付いていくんだけど、でも絶対的に足りないピースがあってどうしても真相が分からない。
そこへ来て後編の「グアタイ編」が始まる。最初は「え?え?どゆこと?」と思って見てたんだけど、グアタイ視線で見てようやく絶対的に足りなかったピースの欠片があちこちから現われて、そして全てのピースが埋まった時にシャオチー編でのヒントの答えも全てが明らかになる。

所謂「タイムパラドックス系ファンタジー」なのでなにもかもが卑怯なんですが(苦笑)、この「せっかちさんの時間軸とのんびりさんの時間軸をある日帳尻を合わす」というアイディアはとても面白いと思った。いや個人の力で合わせる事は出来ないのでコレはたまたま七夕の日に帳尻合わせが起こった、という奇跡ファンタジーなんだけど。
でもだからこそグアタイの今までの思いが全部あの1日に昇華されていく感じがとても可愛らしいと思ったし(まあ見る人が見たらただのストーカーかもしんないけどw)話に特に影響を及ぼす存在ではないけど学生の頃失踪してしまったシャオチーのお父さんの存在意義もあったなーと感じましたね。

全てが明らかになった瞬間(観客的に。シャオチーは未だ判ってはいないけど)「え!」ってなって…1年後のシャオチーの姿を見て「ああ~」って切なくなったトコロへ来てのラストシーンがアレだったので、流石のBBAも涙腺崩壊してしまいました。ラブコメなのにこんな泣かされるとは思わなかったよ!やられたわチクショー!^^;
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【映画】「ザ・ファブル 殺さない殺し屋」@23作目

2021年07月01日 | 映画感想
「ザ・ファブル 殺さない殺し屋」

岡田准一君がガッチガチのアクション満願全席!を見せてくれる素晴らしいシリーズ第二弾!(ちな第一弾のレビューはココクリックしてドゾー)
元ネタは同名タイトルコミック。まあ詳しい事は第一弾のレビュー見てよろしくねー

あらすじ
最強の殺し屋「ファブル」として裏社会で恐れられていたものの、ボス(佐藤浩市)から誰も殺さずに一般社会に溶け込んで生きるよう命じられたアキラ(岡田准一)。相棒ヨウコ(木村文乃)と兄妹を装い、アルバイト先のデザイン会社オクトパスの社長・田高田(佐藤二朗)と社員ミサキ(山本美月)に素性を知られることなく平穏な日々を過ごしていた。そんな中でアキラはNPO団体の代表を務める宇津帆(堤真一)と出会い、やがて彼がターゲットから金をだまし取っては命も奪う危険人物であることを知る。(Yahoo!Movieから丸パク)

いやもう最高だよね!
あ、そー言えばつい最近だけど某ネットコミックサイトで原作コミックが3巻まで無料で読めるから読んでみた。映画と大体同じ作りなのね。
いやそれ言うなら「映画がコミックにかなり忠実に寄せてる」と書くべきなのか。
でもぉ~…本作のアクションシーンはコミックよりもきっと絶対に面白くてスリリングに出来てるんじゃないのー?(本作部分の原作は未読です)
映画冒頭の駐車場のアクションからもう見せる魅せる!あ、違った映画冒頭はジャッカルのドラマだった!(ヲイ

前作から引き続きミサキちゃんが登場してちょい危ういシーンも登場するんですが、本作のヒロインはあくまでも平手友梨奈ちゃん演じる「ヒナコ」
彼女、早々にアイドル辞めといて正解かもね。女優さんとしての方が今後伸びしろあるんじゃないかな。凄くいい表情するんだよなぁ~!
本作では彼女の熱狂的ファンが見たら憤死しそーな…珍しく汚れ役を演じていますが(堤真一さん、平手友梨奈ちゃんファンに暗殺されるんぢゃねーか?w)最初は堤真一さん演じる「宇津帆」とどういう経緯で彼女が行動を共にしているのか今一つ分からなかったんだけど、映画が進んで行くと少しずつ事情が見えて来る。
クライマックスで激高したヒナコが腹の底から雄叫びを上げて車椅子から立ち上がるシーンは本当にゾクゾクしました。

マンションの足場アクションもホント凄かったなぁ~
アクションシーンに関しては間違いなく前作を上回って来てますね。前作だって相当のもんだったけどスケールが違うなー。
あの足場を敢えて崩して走り抜けてくトコロなんてカッコ良過ぎて漏らしそうになったわ!(ヲイコラ
そして今作ではヨウコのアクションも更に冴えてる!安藤政信さんがこれまたキレててカッコイイ殺し屋役やってるんだけど、自宅でヨウコとガチファイトするシーン萌える✨
もーホントに本作のアクションシーンってどこ切り取ってもガチ中のガチでとにかくカッコイイ!!岡田君本当にありがとー♪

前作から引き続きジャッカルネタとか小鳥ちゃんとかめっちゃ猫舌とか絵が下手ウマ(謎)とかちゃんと引き摺ってて、もうこれ更に第三弾第四弾って作る気満々よね!?
あ、ていうか何で本作「ザ・ファブル2」ってタイトルにしてないんだろ?副題付けても前作と同じスタンスじゃんね。今後DVD化された時皆混同しないのかしら?
まーとにかくアクション好きさんだったら絶対に満足出来るシリーズなので、アクション好きさんもそーでない方も是非是非ひらパー兄さん見てやってー♪☺

そうそう…蛇足ですが、本作もやっぱりラストのスタッフロールの後におまけ映像あります。
トイレ我慢出来ない人はしゃーないけど数分早く劇場出たって大していい事なんかないんだから、映画はちゃんと最後の最後まで場内明るくなるまで座ってよーぜ!
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