事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

ドッペルゲンガー~バレーボール篇 第1セット

2008-02-25 | ドッペルゲンガー

Kurihara01ドッペルゲンガー  Doppelgänger
自分自身の姿を自分で見る幻覚の一種。自己像幻視。

さて、いよいよ開始する読者企画、ドッペルゲンガー。この企画については色々と前ふりがあるんだけど、なにしろ今回とりあげる女子バレーと「冬のソナタ」は旬、というか腐りやすいネタなので(笑)、とりあえず速攻で特集。

※すでに2004年のネタなので速攻もへったくれもないことをおわびします。

……アテネ予選は人気大爆発。巨人戦を蹴散らして視聴率30%ゲット。まことにおめでたい。でも、わたしはほとんどその中継を見ることはなかった。面白そうではある。実際見ればエキサイトするんだろう。メンバーを見渡してもかなりレベル(何の?)は高いし。それではいったい何故?

答は「余計な連中が出ているから」。今回はNEWSだっけか。視聴率のためなんだろうけど、なんでジャニーズのプロモーションにスポーツが奉仕しなければならないんだっ!

Ea872938 ま、それはともかくドッペルゲンガー。似ている度合いによってわたくしが勝手に判定します。採点は1~5。単位はドッペル(Dp)。今つくりました(笑)。栄えある第1号はかのプリンセスメグ(誰だこんなニックネームつけたの)栗原恵。そっくりなのはわたしは見てないんだけど「冬のソナタ」のヒロイン、ユジン役のチェ・ジウだそうです。うーんこれを平均の3ドッペルにしておこうか。

次号はバレーボール篇第2セット

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The Day After Tomorrow ('04)

2008-02-25 | 洋画

Dayaftertomorrowposter 温暖化がすすむ→
極地方の氷が溶け、淡水が大量に放出される→
塩分濃度が増すことによって起こっていたグリーンランド沖における海水の沈み込みが弱まる→
温暖な北大西洋海流が北極近くまで流れなくなる→
北極地方の気温が急激に下がる→
寒気のかたまりが北上してくる暖気のかたまりと衝突する→
超大型のブリザード発生→
北半球全域が氷に覆われる……

 いやー納得できる理論だ。こんなに映画で納得したのは「日本沈没」のマントルがどうしたのといった理論以来。なぜ温暖化がすすむと逆に氷河期がやってくるのか、こんな理屈があったんだなあ。お勉強になりました。見ろよな、京都議定書を批准しないどこかの大統領も。

実際には、この映画のように寒気との追いかけっこにはならず、天候の激変は数年かけて起こると考えられているらしいが、ニューヨークの高層ビルの上の方からものすごい勢いで凍ってゆく画像には笑った。いや笑い事じゃないか。かつて「まんが道」で、藤子不二雄コンビが“凍った街をどう描くか”に考え込むシーンがあったけれど、この映画を観れば一発だ。「触れば火傷しそうな冷たさ」がみごとに描かれている。クソ暑い今年の夏にぴったり。もうCGには驚くまいと思ったけれど、ロサンゼルスを吹き飛ばす竜巻や自由の女神を飲み込む大洪水、そして東京を襲う大粒の雹など(観光映画でもあったんだね)、いやはやすごい。

Dayaftertomorrow8  そのCGに比べてドラマが弱いと非難する向きも多いようだ。でもわたしはそちらにも夢中だった。だってあの「遠い空の向こうに」のジェイク・ギレンホールが主演なのだ。うわーかわいい。CGよりも、実はわたしはこの少年(つってももう24才)をずっと見つめていられる幸せをかみしめていた。オバサンかオレは。

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「ブラフマンの埋葬」 小川洋子著 講談社刊

2008-02-25 | 本と雑誌

Burafuman 装幀も含め(装画は山本容子)、ひたすらに美しい小説だけれど、それゆえに不気味な恐怖譚とも読める。主人公〈僕〉は明らかに病んでいて、愛くるしい(ここがクセモノ)生物ブラフマン(サンスクリット語で“謎”)と次第に一体化することで、彼の異様さはあからさまになっていく。

イノセントな登場人物たちの、淡い悪意や残酷さが微妙に透けて見えるあたり、あいかわらずの小川洋子。前作「博士の愛した数式」で、老いた博士の前半生を短い新聞記事で提示し、有限の記憶と無限の数学的真理を対比させて読者を泣かせた技巧は健在だ。今回はダークサイド・オブ・ザ・博士ってとこだろうか。それって本領発揮じゃん。

しかし「博士~」がなんと今年(2004年)の高校生の読書感想文課題図書になったってのはリスキーではないだろうか。あの、いわば居心地のいい小説に感激し、「あたたかくて、せつなくて、いとおしい」と講談社がキャッチコピーをつけたこの新作に高校生たちが飛びついた途端、タイトルからして終末を意識したストーリーの底に潜む巧妙な意地の悪さに気づいたら……

のってる今だからこそ「アンジェリーナ」みたいなほのぼの系小説を、高校生や疲れた中年男(わたしわたし)のために、もっと書いてくれないかなあ。

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