事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

龍馬伝~第22話「龍という女」

2010-05-30 | テレビ番組

Makiyouko01 第21話「故郷の友よ」はこちら

前回の視聴率は20.0%で全ジャンルを通じて第三位。トップはキムタクじゃなくて、21.8%の「笑点」。大相撲があるときの笑点はむかしは視聴率が下降気味だったのに、今では単に在宅率の高さが高視聴率につながっているだけか。

琴光喜の野球賭博はともかく、暴力団がムショのなかの受刑者に向けて“元気な姿”を見せるためのツールになってたってネタは大相撲にとってきつい。地デジの解像度の高さはそんな貢献まで。あの親方のルックスはとどめでしょうか。

それはともかく真木よう子ついに登場。女性のリアクションを通して歴史上の人物を描くのは大河ドラマの常道だ。それは女性が主人公であっても変わらない。女性に庇護されるばかりの存在だった坂本龍馬(福山雅治)についてもそれは顕著。広末涼子や貫地谷しほり、そして草刈民代、寺島しのぶはそれぞれの“女優っぽさ”を全開にして龍馬の性格づけをやってきた。なにしろこれまで坂本龍馬は何ごともやっていないのだし。

ところが、お龍の場合はちょっと複雑で、のちに龍馬の妻になることだけはみんなが知っていても、彼女の性根がどこにあったかはどうにも判然としない。真木よう子(女優として、時代劇はおでこをすべて見せることになるので勇気が要るのだそうだ)の意志的なルックスが視聴者に受け入れられるかはむずかしいところだと思う。わたしはファンなのでなんでもオッケーなのですが。

坂本龍馬VS新選組がいよいよ始まる。北辰一刀流VS天然理心流。竹刀の導入などで技術は天下一だった北辰一刀流と、殺人剣である天然理心流の違いがこれから描かれるとうれしいんだけどな。

後ろ姿だけをずーっととらえ、前面にカメラがうつるとその人物が号泣しているという大友演出は快調。この手法でいちばん泣けたのは「前略おふくろ様」における萩原健一と風吹ジュンの会話シーンだったんだけど同好の士はいませんか(笑)

次回は幕末ドラマにおいて常にクライマックスになる池田屋が描かれる。それに向けて今度こそ21%ってことでどうでしょう。

第23話「池田屋に走れ」につづく

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

子ども手当と未納

2010-05-30 | 学校事務職員

給食費滞納減少の切り札に? 子ども手当と同一口座

5月18日 産経新聞

 学校給食費の滞納を減らすため、文部科学省は、給食費の引き落とし口座を子ども手当の支給口座と同一にするよう、保護者の協力を求める通知を都道府県教委に出した。給食費滞納を国から支給される子ども手当で清算させようとする試み。

 文科省によると、公立小中学校の給食費は平均で月額4千円程度だが、滞納する保護者が後を絶たず、平成17年度で滞納総額は22億円に上っている。同省では、今年度導入された子ども手当制度で子供1人当たり月1万3千円が支給されるようになることから、この中から給食費の引き落としを可能にしたい考えだ。

 ただ、通知には法的な強制力はなく、あくまで保護者に対する「お願い」に過ぎないため、保護者が口座を同じにしなかったり、給食費の引き落とし手続きをとらなかったりした場合、引き落としはできない。過去の滞納分をどれだけ清算させるかも決めていないため、どこまで滞納減少につながるかは不透明だ。

……まことに、不透明な話ではある。かつて「払いたくない」で特集したように、未納世帯の状況は千差万別。

マスコミが代表させたがる

「だってこっちから頼んで給食出してもらってるわけじゃないしぃ」

「もっとおいしいんなら払ってもいいけどぉ」

というトンデモ親も確かにいるだろうが(オレは会ったことはないぞでも)、就学援助でもすくいきれない微妙な経済状況(資産はあるが借財もある)にあったり、みずからがアクションをおこして行政と関わることを(めんどくさいこともあって)拒む親だっている。悠長な援助になど頼っていられないほど、闇金などホットマネーに手を出してしまった親だっているだろう。

「明細書を見ろ!」でもふれたが、子ども手当には確かに批判は多い。なぜ所得制限をもうけないのか、という理屈に反論するのはたいへんだ。事務屋としては非常に助かる話だし、実は担当部課もそう思っているはずなのだが。

 だいたいねぇ、高校の授業料無償化の方は公立高校の事務職員を狂喜させたはずなので、かなりうらやましいのが正直なところ。私学の事務職員はシニカルになっていることだろうが。

 でもこれだけは確実に言える。なんの制限もなく、一律に一人あたり13000円が支給されることがこれだけ(批判まじりにしろ)語られている以上、未納世帯への風当たりは確実に強くなる。何よりも、わざわざ子ども手当の振込口座と学校徴収金の指定口座を違えるあたりは、それ、わざとなんでしょと言えるわけだから。

 でも現場にいる学校事務職員にとっては、そんな風当たりで大幅に改善されるほど未納問題は簡単じゃないってあたりがもっと重要なのだが(T_T)

……メルマガの読者から指摘があって、公立高校の事務職員だって無邪気に喜んでばかりではないのだそうだ。そのあたりはあらためて特集します。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする