「午後から、美術館に行かない?」妻を誘う。
「ど、ど、どうしたのあなたが美術館なんて!?」
別にうろたえなくてもいいと思うんだが。
同級生の個展が最終日なのだ。水彩画の“あべとしゆき”画伯の、酒田市美術館における個展は大盛況のようで、妻もわたしも知り合いと遭遇。
わたしの知り合いは「すばらしいわねー。なんか癒されるっていうか……で、あなたもファンなの?」「高校の同級生なんですよ。」「えっ!」
別に絶句しなくてもいいと思う。どうせあいつの方が若く見えますよ。
誰でもが、まるで写真のようと驚く。わたしも最初にみたときは驚愕した。しかしどこかにデフォルメは仕込んであるはず、と目をこらす。こういう態度はよくないのかもしれませんね。もっと素直に鑑賞しなくては。
本人がいたので声をかける。
「女房が感激してたよ。にしても同じ年月、同じ風景を観てきて、どうしてこう差がでたかと(笑)」
個展は今日で終わりだけれど、必ずどこかで観る機会はあるはず。ネットで画像検索していただければなおわかりやすい。ということで本日は画像なしです。すばらしい作品群なのでぜひ。ぜひぜひ。