事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

今月の名言2021年6月号PART5 狼と羊

2021-07-05 | 国際・政治

Third World Man

PART4「よその出来事」はこちら。やっぱり彼女は運がいいでしょ?

では安倍政権の功績は何だろう。拉致問題も実質的に放置していたので、加計学園の獣医学部の新設しか思い浮かばない。それはさておき、富裕層が喜ぶ政治をしていた、と称しても、反対する人は少ないのではないか。改めて言葉にすると「うわ……」と思う。

ではなぜそのような政治を富裕層じゃない人まで時に支持したかを考えると、アイルランドの作家ジョイスが作品で記した「人は狼に嚙(か)まれることなら我慢できるが羊に食いつかれると猛烈に腹が立つ」という言葉が浮かぶ。

富裕層がより富むことで自分が虐げられるのはなぜか我慢できるが、自分と同じか、下の生活水準の人たちが権利を主張すると、急に怒り出す人がいる。自分の生活を向上させてくれそうな政治家より、自分の代わりに弱い者いじめをしてくれそうな政治家を好む人もいる。人間とはそもそも、不思議な生き物なのだ。

中村文則の卓見。こういう若い作家が出てきたんだあ。素直にうれしいです。にしてもなんでわたしは彼の作品をまったく読んでいないんだろう。どう考えてもわたしが大好きな匂いがプンプンするのに。おーし読むぞ。

本日の1曲はまたしてもガウチョから「サード・ワールド・マン」

 

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