You Haven't Done Nothin'
PART3「コントロール」はこちら。
「まるでお粗末な小説のような『東京五輪物語』ですよね。事件は予想したよりも、ずっとひどい経緯をたどっている。賄賂を送った方も、受け取った方も策略がなく、深みもない。ズルズルで、グダグダ。これが小説なら、賢い読者に『こんなバカバカしい話、読んでられるか』って笑われてしまいますよ」
「ハゲタカ」などで知られる作家の真山仁さんが、五輪汚職を嘆じて。いやはやスポーツビジネスの闇は深い。
東京オリンピックはそんなことの連続だった。元首相が「福島の汚染水はアンダーコントロール」と大嘘なプレゼン、エンブレムデザインはパクリ、組織委員長の女性蔑視発言、加えて今回の贈収賄である。
「トキオ」
とIOC会長だったロゲが発表したとき、アスリートたちは無邪気に喜んでいたが、陰ではにんまり笑っている広告代理店関係者がいたわけだ。しかも、ひねりもなくズルズルで、グダグダな経緯。やれやれ。
PART5「リーダーのふるまい」につづく。
本日の1曲はスティービー・ワンダーの「悪夢」。「迷信」にも衝撃を受けたが、この曲のイントロにもびっくり。ジャクソン5が参加していたことも知らず(笑)、ニクソンへの嫌悪をむき出しにしていたことも当時は知りませんでした。