2017年8月号「日本銀行」はこちら。
「私は今の国会が変わらない限り、都政でしっかり頑張る」
衆院が解散したとき、わずか数日でこんな状態になると誰が予測しただろう。民進党の代表にあの前原が就き、やれやれ先行きは暗いと思ったのは先月の初め。そこから怒濤の展開。
希望の党にはいろいろと言いたいことがある。反安倍の受け皿になることと脱原発を主張していることはいいとしても
・中山恭子や維新と組むなど、へたをすると自民党以上に極右な党になるのではないか
・改憲勢力であることは歴然なので、意地でも現首相が持ち出す憲法改正に賛成するのではないか
・与野党が拮抗した場合、連立を組むことに迷いもしないのではないか
・発言に見られるように、小池百合子は国政に進出する気満々。というか首相になる気満々。世論の反対を押し切って都知事の仕事をないがしろにするのではないか
……先日のフジのニュースに出演した都知事は、伊藤アナの
「国政政党の代表になった。これは都政軽視ではないかと、こういう声にどう思いますか」
という当然の質問に
「どうしてですか? ちょっと論理的に説明してください」と切れ、さらに
「『全身全霊で都政に向かう』という言葉を裏切られたという声もあると思う」
との質問に
「あなたも裏切られましたか?」と激高。
「『もう私が引っ張ります、代表です、結党宣言します』となったので、これまでの発言と少し矛盾してないかなと」
伊藤アナ、やるなあ。彼女はこう返した。
「全然矛盾してないと思います。以上です」
どう見ても宰相の器ではない。希望の党に移る連中よりも残留や無所属で出馬する政治家のほうが腹がすわっているように見えるし、自民党の勝利はかんべんしてほしい。悩ましい選挙になりそうだ。
本日の一冊は町田康の「ギケイキ」。小説ってこんなに自由でいいのかっ!傑作。
PART2「ワン・トリック・ポニー」につづく。
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