山本陽子篇はこちら。
寺田農が出てくると、場がこの人でいっぱいになる。すごい存在感。その存在感があるからこそ、宮崎駿は「天空の城ラピュタ」でムスカに起用したのだろう。
「どこへ行こうというのかね?」
「見ろ、人がゴミのようだ」
「目がぁぁぁぁあっ」
ラピュタの素晴らしさに、彼の貢献がどれだけ大きかったことか。
わたしは去年、いろんな事情があってサングラスを新調した。サリバン先生のようなグラサンにしようと企図したのだ。イメチェン。実際にかけてみたら大満足。
でも職場にかけていったら同僚に即座に言われた。
「あ、ムスカ」
寺田農は、わたしの世代にとっては相米慎二作品のイメージが強い。日活ロマンポルノの傑作「ラブホテル」はすばらしかった。地元の港座という映画館で見たんだけど、後ろで見ていたじいさんが
「うまい。」
とラストの桜吹雪のシーンに感じ入っていたことを思い出します。
舞ちゃん篇につづく。
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