長いことメルマガやブログをやってきて、自分をほめてやりたいのは、とにかくどんなネタも最後まで書く、これだけは守ってきたつもり。
でも、一回だけ途中で挫折し、ボツにしたネタがありました。それがこの「DEAD OR ALIVE 犯罪者」です。どんなやり方でこの映画の興奮を伝えればいいか、さっぱりわからなかったので。
ストーリーをざっくりと紹介すると、暴走刑事の城島(哀川翔)と中国残留孤児三世の龍(竹内力)がいろいろあって最後に激突する、と。ほんとにざっくりした紹介(笑)だけど、この映画はとにかく男ふたりの怒りがラストで燃え上がることだけを理解できればそれでいいんです。そしてその結果、あのわけのわからないラストに打ちのめされればそれでけっこうでしょう。
監督の三池崇史は、「新宿黒社会」「極道黒社会」「日本黒社会」でわたしを熱狂させてくれていたけれど、この作品が決定打。オープニングの襲撃シーンだけで、ああ映画監督をやるために生まれてきたような人なんだな、と思わせてくれます。みごとなリズム、エッジの効いた編集。画面に映りこむ落書きまで、徹底して客を喜ばせようという意欲に満ちあふれている。
ただし客を選ぶ映画だとは思います。若い女性が糞尿にまみれて死んでいったり、ラーメンをたらふく食べた人間を射殺したせいで腹から麺が飛び散ったりするシーンを笑って受け止める度量(とは言わないか)がないとなかなか。
主役のふたりが素晴らしいのは当然にしても、脇を固める、というか右往左往する役者たちがみんなすばらしい。
ちんこが小さい石橋蓮司、不倫に走る杉田かおる、子煩悩な寺島進、切れまくる小沢仁志、やべきょうすけ、大杉漣、平泉成……本田博太郎に至っては手に小麦粉とパン粉をつけて油で揚げるという狂いっぷり。
そして、こんな狂気が横溢しているからこそ、あの伝説のラストが納得できるのだ。
よかった、今回は最後まで書き上げることができた。体調のいいときに、ぜひぜひ。
本作確かに序盤から飛ばしてましたね。
ただ物語途中はあまり覚えておらず、
あのトンデモなラストバトルばかり
印象にずっと残っていますね。
(ただ第2~3作はトーンダウンした気がします)
まだゲオとかに置いてありますかね?
レンタルして飲みながら見ようかな…
なかったらレゾンデートルの喪失だよね(笑)
にしてもあのラストにはたまげた。
まわりの誰も止めなかったわけだ。
すばらしい時代。