第43回「ヘルプ!」はこちら。
今回は急いでうちに帰って大河を。自治会の雪囲いをやってへとへと。その反省会は役員だからやっぱり出なきゃいけないんだろうなあ……あ、終わった。そそくさと帰る。わたしはひょっとしてこの大好きな大河は完走できるんじゃないかしら。いや、意地でもする。
「ぼくたちの失敗」というタイトルは、おそらく森田童子の曲から採られているんでしょうけど(え、森田童子って去年死んでたの!?)、わたしには別の思い出がある。
石川達三の小説「僕たちの失敗」を、荻島真一(え、彼は58才で死んでたの!)と酒井和歌子でNHKが銀河テレビ小説枠でドラマ化したやつ。74年の作品。
若い夫婦が、自分たちを一種の実験台にして夫婦関係について考える……おぼえているのはセックスをしないと決めたエピソード。しろよ。テーマソングは五輪真弓で、これが名曲でした。
ごりごりの文壇の権威の作品から、これとかショーケンと桃井かおりによって神代辰巳の「青春の蹉跌」が生まれるというのは味わい深いですわね。
さて「いだてん」。政争は川島正次郎(浅野忠信)の圧勝に終わり、田畑政治(阿部サダヲ)はオリンピックのスタッフから退場することになる。自分だけが辞任するのは嫌だと田畑を道連れにする津島寿一(井上順)の在り方は、いかにもありそう。
そして今回も志ん生の「替り目」がモチーフ。今度はビートたけしと池波志乃、そして阿部サダヲと麻生久美子の夫婦で再現して見せた。森山未來と夏帆のバージョンを下敷きにして、伏線を刈り込むようにまたしても宮藤官九郎は冴えを。すばらしい。
今日の反省会では、わたしと同い年の男は
「おれはあの大河は大嫌い。わけわかんねー」
わたしの息子は昨日、うちの雪囲いをやりながら
「え、クドカンで大河ってやってたの?」
わたしはとぼとぼと歩きながら、あと何回「いだてん」を見ることができるのかなあと思ってました。人それぞれ。
第45回「火の鳥」につづく。
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