日本推理作家協会賞短篇部門の受賞作「#拡散希望」を含む5篇を収録。とにかく絶対に読者をだましてやる、という気概がみっちりつまっています。そのおかげで本屋大賞ノミネート、ベストセラー街道驀進中。
たいがいのミステリ作家は、特に短篇の場合はオチを決めてから書き始めるんだろうと想像するけど(赤川次郎さんは書きながら考えるんですって!)、この人はその傾向が特に強い。真相に読者が気づかないように慎重に書き進めているのだ。
暗いエンディングであっても、だまされた爽快感がそれを上回る。ベストセラー納得。
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