事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

勝手に人生相談Vol.44 最凶の母4

2020-11-04 | 日記・エッセイ・コラム

門あさ美 『ファッシネイション(Fascination)』 1979年

Vol.43「あねおとうと」はこちら

20代の女性。事務職です。いくつになっても、私や姉に対する母親の過干渉が止まりません。

仕事や遊びの行き帰りに「着いた」「帰る」の連絡は必須。外出中はGPSで位置を確認し、電話やLINEで連絡し続ける。誰かと遊んだら「相手と日付を特定できる画像を撮ってこい」「メッセージを見せろ」と言う。友人のLINEは母の前で消しました。

一人暮らしは母が許さず、仮にしたところで毎日電話してきたり家に来たりして、何も変わらないと思います。実際、姉が仕事の都合で短期間、一人暮らしをした時は、そのような状況でした。

毎日怒られ、恐怖と不安で謝る毎日です。そのため他人にもすぐ謝ってしまい、「もっと自信を持てば」と言われてしまいます。

父は当てになりません。私はどうすればいいのでしょうか。(大阪・G子)

こ、これはすごいですね。最凶の母シリーズでもトップを争うことでしょう。

わたしが知りたいのは、お母さんのお母さん、つまりあなたのおばあさんがどのような人物だったかです。ひょっとしたらその人もまた娘の生活に立ち入るタイプだったのかもしれない。あるいは、お母さんの過去に、なにか忌まわしい何かがあって、過剰に干渉してくるのかもしれない。

いずれにしても、お母さんが一種の異常者であることは理解しているわけですよね。失礼な言い方になりますが、きっとあなたのお母さんの住む世界は、きわめて狭いんだと思います。他に気にすることはないのかと。やることは他にもたくさんあるはずなのに。

でも、冷たいようですが、あなたのお母さんはきっとこれから変わったりはしない。変わるとすればあなたとお姉さんです。

どうやら反抗期を経過せずに十代を過ごしてしまったようですが、これからでも遅くはありません。親に何か言われたら「チッ」と舌打ちをするとか、冷たい目で無言をつらぬくとか、やたら長いスカートをはくとか、玄関先に毎日唾を吐くとか……ほんとに十代になってしまったけど(笑)、自分の娘が理解の及ばない存在になっていく恐怖をあなたたちのお母さんは知らないのです。思い知らせてやってください。

本日の1曲は門あさ美「ファッシネイション」。近ごろわたしは自分のiPodに入っている曲をすべて聞き返しています。これ入ってたかあ。

♪寄せる寄せる♪

学生のころのわたしには、エッチな詞にしか聞こえませんでした。これだけの美人だしね。

Vol.45「駄々っ子の不倫」につづく


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