第35話「頭でっかちの殺人」はこちら。
タイトルを直訳すればDeath in the Clouds。これ、「雲をつかむ死」というクリスティの作品のタイトルでもあります。読んでないけど。
「矛盾だらけの死体」「間違えられた男」につづき、犯人が右往左往するさまを楽しむ回。舞台は完全な密室である国際線の旅客機。乗務員や乗客からは警察の人間だと思われ、警察からは乗務員だと思われる男。何度も絶体絶命の窮地に陥り、しかしゼーゼーいいながらその美術研究家はなんとかしのいでゆく。彼がもっとも恐れたのは、愛人の事故死そのものよりも、妻に愛人の存在が知られることだった……。
犯人役は玉置浩二。かつて安全地帯で人気が沸騰したころ、東宝は「プルシアンブルーの肖像」という恐怖映画の主演に彼を抜擢した(製作費を出したのが安全地帯が所属していたキティだったからだと思う。いまどき歌い手を起用して歌謡映画かよ、と馬鹿にしていたが)、その後彼は「キツイ奴ら」(TBS)で達者な演技を見せるなど、けっこう器用な人だったのである。まあ、石原真理子との復縁とかDVとか重婚とか、どうも実生活は不器用みたいですけどね。
今回、古畑は寝てばかり。代わりに活躍するのが西園寺だ。稲川素子事務所所属のでかい外人タレントたちをかいくぐって小柄な石井が駆け回る。追いつめられる玉置は、エコノミーとファーストクラスを往復し、そのたびにコウモリのように態度を変えなければならない。三谷幸喜お得意の「なりすまし」パターン。舞台でやっても大うけだろう。
しかし最大の笑いはやはり古畑がとる。視聴者に向かって“お手紙”を紹介するのだ。
「古畑はよくプライベートで事件に遭遇するがあまりにもリアリティーが無い!いくらドラマの中の刑事とはいえ、何でもありというのはいかがなものか……えー……何でもありなんです。」
もちろんこの手紙は三谷の創作。それを言っちゃあミステリの大半は成立しないもの。
第37話「最後の事件」につづく。
「おれ、子どものときにメロンパンって食べた
ことあったかなあ」
てな話からアンパンマン問題をみんなで。
「メロンパンナちゃんを不自然に思わなかったんだから、
アンパンマンを初めて見たときは食べてたわけだ」
「で、アンパンマンっていつから始まったんだよ」
「……はて。」
「じゃあドラえもんは?」
「確か映画になってから30年ぐらい経つはずだ」
そんなに前だったかあ……職員室の話題なんて
こんなものです(笑)
良いかも。毎月のお小遣い500円位じゃんじゃ出せませんよぉ~
金券売って貰うって凄いです^^;当時は金券ショップ無かったですよね。
あ、ドラえもん1と2や「千年女王」は、港座で見ました。「千年女王」は
他の映画と二本立てでした。
入場するという生意気な子どもだったんですね(笑)
わたしはその株主優待券を、株主の娘から購入して
グリーンハウスや港座に入りびたるという金券ショップ高校生
だったというのに(* ̄▽ ̄*)/
「ガンダム」や「ギャラクティカ」ってのは微妙な年代だなあ。
わたしはファーストガンダムのときは既に大学生でしたから……。
実は、亡き当時の初孫の社長と故・祖父が遠い親戚で、
祖父もグリーンハウスと港座の株主でした。
こちらの記事でグリーハウスの支配人の本を知り
母に名前を聞いたら、「何でその人知ってるの?」と
逆に聞かれました。
叔母はいまでもルポットフーの常連です。
お行儀の悪い映画ってなんでしょう?(笑)
あ、ガンダム3と宇宙空母ギャラクティカがシネマ旭?で
見ましたよ。
田中裕子特集楽しみにしています。
わたしは親から『許可映画』しか許してもらえなかったので
お行儀の悪い映画専門のファンになってしまいました。
向田と久世が亡くなっても、小泉今日子が健在なのを
喜びましょう。
田中裕子はまもなく特集しますのでよろしく。
生まれました。幼少時代はグリーンハウスと港座に
置き去りにされたので、今でも映画好きです。
クドカン作品も好きなのですが、マイベストは、この「キツイ奴ら」
です。このスタッフは、向田邦子新春スペシャルチームでしたね。
今もう制作してないのが寂しいです。