1杯目はこちら。
近年「つゆだく」でだの「アタマ」がどうしたのとオーダーするのが流行っていたが、これは硬直化したメニューに対する客からの反乱だろうか。ま、実際はバイト経験者の発案によるものだろうと私はふんでいるが。牛丼ぐらいプレーンで食えんのかしかし。
飢えをしのぐ。食の目的はまずそれであることを牛丼は常に認識させてくれる。貧乏や多忙のために、徹底的に腹を空かせてあの丼を手に取った経験のある人は、オレンジ色の看板を見るたびにパブロフの犬状態になる仕組みになっている。私なんかダイエーのマークを見るだけで興奮するほどである。嘘だけど。
今回のBSE騒ぎのために、日本人の間で牛丼の認知度が一気に高まったことだけは確かだ。競馬や競輪場が似合う、ちょっと気恥ずかしい二流の食べ物(東海林さだお)だった牛丼が、輸入再開とともに今までは見向きもしなかった層に受け入れられていくはず。
そのことに文句はないが、どんなことにもアメリカ追従である日本が、こと牛肉問題でだけやけに突っぱっている現状になにか不自然なものを感じるのは、わたしがやはり昔気質の牛丼ファンであるからだろうか。
情宣さかた裏版より。
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