事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

コンドルは傑作だPART6

2016-06-03 | 港座

PART5はこちら

ひとりでひとりの大人を監禁するのはとてもむずかしい。しかたなくコンドルはキャシーをしばり、サムの家に向かう。どうやらサムの妻はむかしコンドルの彼女だった様子。

妻はサムの死を知らず、無言電話が何度もかかってきたとコンドルに告げる(彼女が在室しているかの確認か)。ここも危ないと察したコンドルは、サムの妻を逃がす。

そこへ、マックス・フォン・シドー再登場。フリーランスの殺し屋、ジョベア。彼はもちろんコンドルの顔を知っているが、コンドルのほうは彼を知らない。しかし剣呑な雰囲気で危険を察知したコンドルは、お得意の機転で危地を脱する。ジョベアのほうもプロなので、車のナンバープレートを読み取り、キャシーの存在を知る。

このあたりのやり取りはなかなか。エレベーター内でふたりが相対するシーンはけっこうでした。

キャシーのアパートにもどるコンドル。もちろん彼女は怒っている。

「どうして、しばったの?」

ほんの少しだけ、コンドルに同情的だったのにというわけだ。彼女の部屋には写真がたくさん飾ってある。しかし、どこか寒々しい風景。

「11月の写真だね。真冬でもない、初秋でもない。これは11月だ」

「わかるの?」

キャシーは写真家。発表したくない(だから自分の心を正直に投影している)写真だけが部屋にある。彼女はボーイフレンドとスキーに向かう途中だったのだが、彼からの電話はどこか冷たい。

前ふりが周到ですね。自分を拉致監禁した男とベッドをともにするという展開なので、ここは脚本家の腕の見せどころ。もちろん、美男美女でなければ絶対に観客を納得させられないパターンです。

「あなたは、長く生きていられない気がする」

「きみが好きなのは、消えゆく孤独な男だ」

美男美女でなければできないやりとり!以下次号

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